クラシック第1弾の桜花賞、三冠の第一関門の皐月賞と、ずっと言い続けてきたシーズンの到来です。この呼び方、皆さんの耳にはどうひびいているのでしょうか。
クラシックへの期待感をにじませ、こう呼ぶことで、いつも気持ちを弾ませてきました。
とにかく長く競馬とつき合っているので、ちょっとした言い回しが、もしかしたら古めかしくなっているのではないかと、心配することもあるのです。しかし、どんなに競馬環境が変化しようとも、クラシックレースの持つ意味は変わっていません。これからも、この呼び方で押し通していこうと思います。
さて、第1弾の桜花賞。3つのトライアルが終わって、アドマイヤキッス、アサヒライジング、ダイワパッションと勝ち上がり、これにクイーンCのコイウタ、フラワーCのキストゥヘヴンが加わって本番を迎えることになりました。
今年は、2歳牝馬チャンピオンのテイエムプリキュアがチューリップ賞で4着に敗れたように、とにかく混とんとしています。ポイントとなるレースの勝ち馬がこれだけ異なってくると、ただただ面白いとばかり言ってはいられません。
それに、西高東低が当たり前のようになっているGI戦線でも、桜花賞には東から8頭は出走しそうで、何があるか分からないという思いも出てきます。今年はちょっと違うぞと考え、最近の傾向を思い切って捨て去り、全く別の検討をしてみようと意気込んでみたくもなっています。
ここまで、主要レースの勝ち馬が全部違っていたのだから、それなら、本番もその流れにそって考えてみようということです。これなら、敗者のリベンジという野球のWBCと同じことになります。この考え方なら、敗者を前向きに捉えることになり、気分的に楽になるのではないでしょうか。楽観主義、これにかなう牝馬に栄冠が。