近5年の有馬記念において4人気以下が馬券に絡んだケースは4例あるが、ダンジグの血を引く牝(サラキアとクイーンズリング)か、長距離GIで連対のある牡(ワールドプレミアとシュヴァルグラン)の2パターンに大別できる。登録している牝馬でダンジグをもつのはシャドウディーヴァ(母父ダンジリ)だけ。
過去5年の有馬記念において、上がり3Fのうち2Fが11秒台だったのが17年(1人気-8人気-3人気で決着)。1Fが11秒台だったのが20年(1人気-11人気-2人気)と18年(3人気-1人気-9人気)と16年(1人気-2人気-3人気)。3Fとも12秒以上だったのが19年(2人気-3人気-4人気)。上がり特化のケイバになると波乱の目、流れて持続戦になると力どおり、という傾向がうっすらと。(解説:望田潤)
アカイイトステキナシャチョウの姪で、母ウアジェトはJRA2勝(芝1600〜1800)。さかのぼるとトムフールの母ガガに辿り着く牝系だが、近親に目立った活躍馬はいない。キズナ×シンボリクリスエスはソングラインやロジーナと同じ。母系にシアトルスルーやニジンスキーが入るので伸びのある体型で、母はアウトブリードだから古馬になって密かに着実に成長していた…というエリ女の大駆けだった。後駆がロベルト的だし、急坂コースの捲りが本領とみるべきか。ここも条件は合う。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
アサマノイタズラリノワールドの弟で、母ハイタッチクイーンはJRA3勝(芝1800〜2000)。牝祖レディステラは芝1200のフェアリーS勝ち。ヴィクトワールピサ産駒で母系にダンシングブレーヴとサドラーズウェルズが入り