昨年はクロノジェネシスが優勝(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
先週日曜、中山のメインレース、ディセンバーステークスは3連単が338万馬券。
6番人気で1着のローザノワールは1枠から逃げ切り勝ち。15番人気で3着だったソッサスブレイも1枠から最初のコーナーを4番手で通過。最終コーナーでは2番手まで押し上げていた。
ディセンバーステークスと同じ中山芝1800m。古馬混合の2勝クラスで行われた先週土曜の中山12Rも3連単が68万馬券の波乱。8番人気で1着だったヤマニンデンファレは最初のコーナーを2番手で通過。
先週の中山芝は週中木曜から金曜にかけての雨の影響が残っていたこともあり、中長距離はクラスが上がるほど、直線で脚を使うのが難しい馬場。多くの差し馬が能力を出せないため、先行、内を通った馬が恵まれる状況になった。
今週は先週ほどの雨量ではなさそうだが、金曜から土曜は雨または雪の可能性もある。気温が低いのは確実。直前に少量でも降雨があると、回復に時間がかかる。先週とは大差ない馬場コンディションになる可能性が高い。
先行馬、そのなかでも重めの馬場コンディションでも力を出すタイプを狙いたい。
パンサラッサの前走福島記念はトラックバイアス「外有利・差し有利」と判定。4枠から大逃げ。4馬身の差をつける圧勝だったが、前半から短距離戦のような超ハイペースで運び、最初のコーナー2番手通過馬は15着。3番手通過馬は13着。2〜5着馬は5枠より外。1枠で2番人気だったココロノトウダイは16着に惨敗。当日福島芝2000mの古馬混合戦として行われた福島8Rも後方に位置取った馬が1〜3着を独占。馬場状況や展開は内枠からの逃げはかなり不利、力の違いで勝った。
前走の福島記念では不利な展開で勝利したパンサラッサ(c)netkeiba.com、撮影:小金井邦祥
2走前のオクトーバーステークスも前走ほどではないものの、離し気味の逃げ。頭差での辛勝だが、2着馬は最初のコーナーを最後方で通過した馬。3着も最初のコーナーは二桁位置取りで通過。3番手以内で通過した馬はいずれも9着以下に敗れている。近2走ともに5番人気での勝利だったが、決してトラックバイアスに恵まれた結果ではない。
今回はGI。近走よりもさらに人気を落とすだろうが、馬場状況に恵まれればGIでも通用するほど充実している。
前走福島記念と2走前オクトーバーステークスはどちらも馬場コンディション「稍重い」と判定したレース。重めの馬場コンディションで強い馬と判断することもできる。雨の影響が残るようなら、さらに面白い。
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