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【ホープフルS予想】注目馬の舞台適性や出走レースを考察

  • 2021年12月27日(月) 18時00分

個人的に気になっている中穴馬は…


 今年のホープフルS、注目はやはりコマンドライン。距離延長は問題ないはず。問題があるなら朝日杯FSを選んでいる。上がりがかかる競馬も、ディープインパクト産駒の中では対応できるタイプのように見える。そもそも、最近の能力が高い若駒は、かつてのコントレイルやエフフォーリアのように、瞬発力勝負でも持続力勝負でもこなす傾向がある。

 キラーアビリティは小倉のレコード勝ちしているが、当時は残り200〜0mが最速ラップタイという珍しい競馬。それだけこの馬の末脚がすごいということだが、今回はタイプの違う2000m戦を戦うことになる。この馬のほうが条件替わりへの適性を考えたくなる。

 アスクワイルドモアはスピード勝負、上がり勝負だとだいぶ分が悪い。冬の馬場はその点では向くはず。あとは持続力を強く問われる競馬になって、いわば泥仕合のような形が望ましい。

 オニャンコポンは2戦がともにスローペースを好位から抜け出す競馬。今回はタイプの違う競馬をしなければならないが、むしろラップ構造としては今回のほうが向くかもしれない。あとは初手で無理をせずにどこまで位置を取れるか。

 ジャスティンパレスは5頭立てと6頭立てを勝ってきた身なのでなんとも評価が難しい。もう少し決め脚があってほしいような気もするが、2連勝は2連勝。あまり人気が無いようなら逆に馬券としては価値が出る。

 サトノヘリオスは新馬こそ取りこぼしたがその後2連勝。おそらく距離はもっとあってもよい馬で、現時点での2000m適性はメンバー中でも高いほうのはず。個人的にちょっと気になっている中穴馬だ。

 フィデルは正直京都2歳Sの内容が物足りないのだが、馬体の良さはかなりのもの。ここで一段上の競馬を見せて来年に繋げてほしいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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