【ホープフルS予想】マークする形になれば追い比べで逆転して不思議ない
距離適性はまだ問われないがGI昇格後は翌春のクラシックに直結
2017年からGIとなったホープフルSは、明らかに翌春のクラシックと結び着き始めている。とくに同じ中山2000mの皐月賞と連動している。
ホープフルS→皐月賞
17年サンリヴァル 4着→2着
18年サートゥルナーリア1着→1着
19年コントレイル 1着→1着
ガロアクリーク 11着→3着
20年タイトルホルダー 4着→2着
皐月賞で馬券に絡んだ馬が過去4年間に5頭も誕生した。どうやら牝馬の阪神JF1600m→桜花賞1600mと似た位置を占めることになった。
また、みんな成長途上なので距離適性はまだ問われないが、4年間のホープフルSで3着以内に好走した12頭中、11頭に1800m-2000mでの連対実績があるのも隠れたポイントか。
前走の萩S1800mでダノンスコーピオン(朝日杯FSでは脚を余した印象も残る3着)にクビ差惜敗のキラーアビリティ(父ディープインパクト)は、前半1000m通過63秒0のスローの流れに乗ったようでいて、少なからず気負っての先行だった。そのため後続の目標になる不利が痛かった。だが、ダノンスコーピオンにはクビだけ差されたが、再び対戦する3着クラウンドマジックは5馬身も離している。
レコードで圧勝した未勝利戦2000mでは、平坦に近い小倉とはいえ後半「12秒2-11秒8-10秒8」の切れ味勝負を楽に差し切って、7馬身差独走だった。
キラーアビリティの母の父Congareeコンガリー(USA)は、日本に輸入されたことがあるアラジの産駒。日本産馬に活躍馬はごく少数だが、コンガリーは北米のG1を5勝し種牡馬となっても成功。評価を下げた早熟系から脱している。
人気のコマンドライン(父ディープインパクト)をマークする形になれば、追い比べで逆転して不思議ない。キラーアビリティが好走すると、同馬を尺度に朝日杯FSとのおぼろげなレベル差が見える可能性がある。
2000mで連続レコード勝ちのサトノヘリオスは、エフフォーリアの有馬記念でさらに評価を上げたエピファネイア産駒。エフフォーリア、デアリングタクト、サークルオブライフ…などはサンデーサイレンスの「4×3」だが、サトノヘリオスはもっと強いクロス「4×2」を秘める点にも注目したい。