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【ホープフルS予想】マークする形になれば追い比べで逆転して不思議ない

  • 2021年12月27日(月) 18時00分

距離適性はまだ問われないがGI昇格後は翌春のクラシックに直結


 2017年からGIとなったホープフルSは、明らかに翌春のクラシックと結び着き始めている。とくに同じ中山2000mの皐月賞と連動している。

ホープフルS→皐月賞
17年サンリヴァル   4着→2着
18年サートゥルナーリア1着→1着
19年コントレイル   1着→1着
  ガロアクリーク  11着→3着
20年タイトルホルダー 4着→2着

 皐月賞で馬券に絡んだ馬が過去4年間に5頭も誕生した。どうやら牝馬の阪神JF1600m→桜花賞1600mと似た位置を占めることになった。

 また、みんな成長途上なので距離適性はまだ問われないが、4年間のホープフルSで3着以内に好走した12頭中、11頭に1800m-2000mでの連対実績があるのも隠れたポイントか。

 前走の萩S1800mでダノンスコーピオン(朝日杯FSでは脚を余した印象も残る3着)にクビ差惜敗のキラーアビリティ(父ディープインパクト)は、前半1000m通過63秒0のスローの流れに乗ったようでいて、少なからず気負っての先行だった。そのため後続の目標になる不利が痛かった。だが、ダノンスコーピオンにはクビだけ差されたが、再び対戦する3着クラウンドマジックは5馬身も離している。

 レコードで圧勝した未勝利戦2000mでは、平坦に近い小倉とはいえ後半「12秒2-11秒8-10秒8」の切れ味勝負を楽に差し切って、7馬身差独走だった。

 キラーアビリティの母の父Congareeコンガリー(USA)は、日本に輸入されたことがあるアラジの産駒。日本産馬に活躍馬はごく少数だが、コンガリーは北米のG1を5勝し種牡馬となっても成功。評価を下げた早熟系から脱している。

 人気のコマンドライン(父ディープインパクト)をマークする形になれば、追い比べで逆転して不思議ない。キラーアビリティが好走すると、同馬を尺度に朝日杯FSとのおぼろげなレベル差が見える可能性がある。

 2000mで連続レコード勝ちのサトノヘリオスは、エフフォーリアの有馬記念でさらに評価を上げたエピファネイア産駒。エフフォーリア、デアリングタクト、サークルオブライフ…などはサンデーサイレンスの「4×3」だが、サトノヘリオスはもっと強いクロス「4×2」を秘める点にも注目したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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