強い負荷をかける方がいいパフォーマンスを発揮する…?
今週は2回目のコラム更新(笑)。というわけで、今回はシンザン記念、フェアリーSを取り上げていますが、その最終追い切りは幅広い日程で行われていますね。その理由は、5日のレースが終わった6日も全休日ではなく、2日以降はずっと調教が行われているから。9日、10日のレースに向けて、どこで強い調教を課すか、非常に難しいですよね。
日曜日のレースであれば、水曜日(5日)に追い切りを課すのが一般的ですが、火曜日(4日)に行っている陣営も。普段ならこのようなことはありませんが、全休明けの2日から追い切りじゃない調整が続いているので、ここで強い負荷、という意味があるのかも知れません。個人的にはレースに近い日程で強い負荷をかける方がレースでいいパフォーマンスを発揮するのでは、と感じています。
【シンザン記念/レッドベルアーム】
前走東京スポーツ杯2歳Sは中間の追い切りの様子が気になって無印。気になったところはCWでの追い切りで道中が行きたがるところでしたが、その点は今回もあまり改善されたとは思えません。1月3日のCWでの追い切りでも3コーナーではかなり行きたがりましたし、このあたりがうまく収まらないと、レースでも勝ち負けする脚を使えないような気がします。
そして、1月6日の最終追い切りはDコースの芝馬場で単走。川田将雅騎手が跨っていましたが、うまくなだめられての追い切りだったようには思います。ただ、時計も遅かったですし、やはり気持ち的な部分で弱点があるのは間違いない状態。そこがどうかでしょう。
【シンザン記念/ソリタリオ】
中8週の未勝利は坂路、中7週のこうやまき賞はCWでの最終追い切りで連勝。ということで、調教パターンには自在性を感じますが、かなり気持ちの強そうなタイプ。それは今回の最終追い切りを見ても感じました。
CWでC.デムーロ騎手が跨っていましたが、向正面は少し行きたがる素振り。そこをうまくなだめて、収めて流していきます。このあたりがさすがのジョッキーという感じもしますし、そこで脚がたまっている分、最後の直線は弾けるような伸び。ラスト2Fは11.9秒、11.4秒でぐんぐん加速。ということで、状態に関しても非常に良いと判断してよいのではないでしょうか。
【シンザン記念/ウナギノボリ】
前走こうやまき賞は出遅れたものの、2着を確保。中京コースが合っていると思いますし、最終追い切りが坂路で4F51.6秒と速い時計を出したことが好走要因と考えてもよいかも知れません。
それを思うと、1月5日の最終追い切りは坂路で4F53.0秒。ラスト1Fは前走よりもしっかりしていますが、この全体時計がどうか。ちなみに新馬勝ちは4F51.4秒、サウジアラビアRC4着時は4F52.1秒という時計でした。併せ先着の動きはこれらのレースと同じなので評価すべきですが、本当に時計が悩ましいところ。
◆次走要注意
・1/5 京都金杯【ダイアトニック】(12人/4着)
一時の不振を完全に脱却するレースぶり。ゴール前でひと伸び足りなかったのは距離ともう一段階上を目指せる状態にあるということでしょう。やはり寒い時季の方がよいようですから、暑くなるまでは狙いです。
[メモ登録用コメント][暑くなるまで]最終追い切りが坂路で4F目最速ラップなら勝ち負け
◆開催おすすめの調教適性
<中山芝1600m>
◎調教タイプが追い切り本数標準以上の併用系統
○最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
ちなみにジュニアCは標準多め併用が1着2着。併用系統の調教タイプがよいことは間違いありませんが、追い切り本数も重要なポイントになるかも知れません。
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