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【京成杯予想】多頭数で行われる京成杯のトラックバイアス

  • 2022年01月11日(火) 18時00分
馬場虎太郎

3日間開催通して標準的な馬場コンディションで行われた中山競馬場(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


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 中山芝は先週、土曜から月曜にかけて行われた3日間開催通して標準的な馬場コンディション。

 年明けからCコース替わりとなり、年末年始にかけても降雨がなかった。木曜には雪が降ったものの、水分があまり路面に吸い込まれない状態で除雪されたため、路盤は悪化しなかった。

 比較的走りやすい馬場状態で、馬場状態による位置取りやコース取りなどのトラックバイアスは特にみられなかった。

 今週は火曜に降雨はあるが、雨量としては多くない。それ以降は晴れ。今週末も先週と大差ない標準的な馬場コンディション、状況が想定される。

 ここ数年の京成杯は、少頭数で行われることが多かったが、今年は17頭が特別登録。少なくとも14頭立て以上になりそうだ。

 中山芝の路盤が改修された2015年以降、京成杯が14頭立て以上で行われたのは2015〜2018年の4回。

 この4回で3着内に好走した12頭のうち8頭が最初のコーナーを二桁位置取りで通過。最初のコーナーを3番手以内で通過して3着内に好走した馬は1頭しかいない。多頭数で行われた場合の京成杯は、直線の伸びが要求されやすい。末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。

 アライバルは前走トラックバイアス「内有利・前有利」。当時の新潟芝外回りは内を通る馬、先行に有利な状況。外めの枠から差す形で敗れたものの、勝ったのは後に重賞を勝ち、GIでも2着したセリフォス。

 この馬に最内枠からきれいに抜け出されてしまっては負けも仕方ない。トラックバイアスを考慮すれば、勝ちに等しい内容だった。

 デビュー以来、1600mしか使っていないが、どちらのレースも道中のペースが緩いなかでゆったりと追走していた。今回は先行する馬が多く揃っている。ここまで2戦同様に追走させれば、これまでよりも後ろになる。馬のリズム重視で差す競馬をすれば、上位の末脚を使って馬券圏内には入るだろう。

馬場虎太郎

メンバー上位の末脚で重賞タイトルを狙うアライバル(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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