昨年は4番手で競馬をしたヒシイグアスが優勝(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
中山記念は2018年以降、4年連続でトラックバイアス「前有利」。
2018年以降の4回で3着内に好走した12頭は全て最初のコーナーを5番手以内で通過している。馬場コンディションが異なるにもかかわらず、一貫した傾向となっている。
前開催の1回中山開催の芝はCコースを使用。例年、その前年末から続く冬場の連続開催で傷みが進んだ状態で終了する。
そして2回中山開催では前開催では仮柵により保護されていたAコースへ戻る。内側の部分だけ芝が良好なグリーンベルト状態が発生しやすい。
加えて、中山芝1800mはコーナーまでの距離が近い小回りコース。先行馬が恵まれるトラックバイアスになりやすいのだ。
近年は少頭数で行われることも多かったレースだが、今年はメンバー構成もあって、各陣営とも色気を持って頭数は揃いそう。先行馬が好走して波乱の決着を狙いたい。
トーラスジェミニは小回りの中山で巻き返しなるか(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
トーラスジェミニの前走東京新聞杯はトラックバイアス「外有利・差有利」と判定。当日の東京芝はグリップ性が良く、走りやすい状態で軽めの馬場コンディション。末脚の要求度が高く、先行や内をロスなく立ち回れるアドバンテージは全くない状況。内枠から先行する形では絶望的だった。
また、この馬自身、直線で追われてから伸びないタイプ。トラックバイアスはもちろん、近3走連続で出走した直線が長いコース形態も向いていなかった。
小回りで定石通りの先行有利な状況が見込まれる今回は巻き返しが期待できる。
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