【チューリップ賞予想】同じ舞台条件でも正反対のレースになる「阪神JF」と「チューリップ賞」
ハイペース(ほぼ前傾ラップ戦)になり差しが決まる阪神JF⇔スローペース(ほぼ後傾ラップ戦)になり前が残るチューリップ賞⇔開催終盤の外有利馬場で差しが決まる桜花賞
牝馬クラシックレース第一戦の桜花賞に向けて、最も重要な前哨戦の位置付けとされているのがこのチューリップ賞です。
そのチューリップ賞と桜花賞に加えて、それに先立って行われる2歳GIの阪神JFまで含めた一連の若駒牝馬トップ戦線の3戦について、それらは全て阪神芝外回り1600mコースという同じ舞台条件で行われるものの、実はそれぞれのレースの性格は三者三様で全く別物になっているのが実情としてあります。よって必然的に狙うべき馬のタイプもガラリと異なってくるというのが大きなポイントになります。
阪神JFは2歳牝馬にとって唯一最大とも言える頂上決戦たるレースなので、その時点で出走可能な収得賞金を獲得した馬は、軒並み歩を進めてくるのが一般的です。それによって早期に賞金を積みやすい短距離戦線での実績馬の出走割合が高くなり、レースでも前走までに短い距離を先行していた様なスピードに秀でた短距離系馬の先導により、ペースが流れやすくて差しが届きやすい傾向があります。実際に過去10年のレースペースは「前傾ラップ戦8回・後傾ラップ戦2回」&「スローペース1回・ミドルペース6回・ハイペース3回」という分布でした。
それに対してチューリップ賞は