【スプリングS予想】前走オープン1着馬も1勝クラス1着馬も不在のスプリングS
ならばと2、3着馬を狙うのは正解か?
今年のスプリングSは、登録時点で既に前走オープン勝ち馬が不在。弥生賞が前走オープン勝ち馬だらけだったのとは対照的だ。
それどころか、前走1勝クラス勝ち馬もいない。登録馬の中に3頭いる前走1着馬はすべて前走未勝利組だ。
これに近い年が過去にあったか、調べてみた。
1992年以降の過去30年で、前走オープン1着馬がいなかったのは1回だけ。2018年のことである。この年は今年と同様に前走オープン2着馬・3着馬は1頭ずついた。結果は前走朝日杯2着のステルヴィオが勝ち、2着は前走500万下(現1勝クラス)1着のエポカドーロ。前走オープン勝ち馬がいなかったということはステルヴィオが「前走オープン最先着馬」だったというわけだが、同じ理屈で今年はソリタリオ(前走シンザン記念2着)かというとそう単純ではない。
その理屈だと前走オープン1着馬が1頭だけの年はその馬が有力ということになるが、過去30年でその形になった場合の成績は[1-1-3-6]。意外と勝ち切れない。ステルヴィオの場合は前走GIの2着馬、それに対して今年の前走重賞2〜5着馬はすべて前走がGIIIでもある。
前走1勝クラス以上の1着馬、ということではどうか。過去30年で一番少なかったのは2020年で2頭。前走リステッド1着のサクセッションが3着、前走1勝クラス勝ちのファルコニアは4着。この年は前走1勝クラス4着、前々走ホープフルS11着だったガロアクリークが勝っている。
前走1着馬が不足しているからといって前走2、3着馬など「次善の策」に出るだけが正解ではなさそう。例年だと買わないようなタイプを狙ってみるのも面白そうだ。