ディープボンドとバルザローナ騎手
先週の金鯱賞、ジャックドール衝撃的な強さでしたね。
走り方のタイプは違うのですが、先行して上がりも使える点は、まさにサイレンススズカのよう。
パドックでは少しソワソワッとして映りましたが、返し馬の時点では以前に増してトモがシッカリとしダイナミックなフォームに。
助手の仲田君が、「まだまだ成長過程ではあるけど、曲線を描きながらの高い位置にある」とレース前に話していましたが、パパがモーリスという点からも成長力が見込まれるだけに、本当に楽しみです。
また2着と敗れはしたもののレイパパレもスムーズな走り。個人的には、今回ぐらいスッキリと見せている体の方が好きでしたし、何となくではあるのですが、スッキリ&外目の枠の方がいいように感じました。
そして精神的な面での成長力がうかがえたのが、アカイイト。道中の折り合い面や立ち回りが、スムーズになっており、素晴らしい内容。
コース的に阪神・中山向きの印象ですし、柴田助手も、「放牧帰り後のテンションは以前より落ち着いていたけど、体としては叩かれたらさらによくなりそう」と話しており、こちらも楽しみが増す走りでしたぁ。
さて今週の注目といえば、阪神大賞典でのディープボンド。
有馬記念での騎手が跨ってからのパドックでの雰囲気、そして返し馬に入ってからの弾むようなフットワークには驚きました。フランスを経験してきたことで、まるで別馬のような変化。
あれは、直前で鞍上がバルザローナ騎手となったわけですが、騎乗した際に馬が疲れていると判断をし、無理をしなかったのです。
凱旋門賞で、しかも前哨戦を勝利した馬を、その1点だけで考えるのではなく、この馬の今後のことを見据え欲も騎手としての見栄を張ることもせずにレースに挑んだバルザローナ騎手。ジョッキーとしても人としてもステキだと思いましたし、あの判断こそがディープボンドの回復を早め、そして有馬記念の好走へと繋がった気がします。
今週の追い切りも弾んでおり、そして舞台は得意の阪神。ここは圧巻の走りを期待します。
それでは皆さん、日曜日はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。