平成以降での逃げ切り4連勝以上は8例のみ
今週の大阪杯で注目を集める1頭がジャックドール。5連勝中、うち近4走は鮮やかな逃げ切りであった。
今回はデータというよりもエピソード的な切り口で、過去に似た事例がどれだけあったか、というお話をしてみたい。
芝のレースで「逃げ切りのみでの4連勝」を飾った馬は、条件戦を含めても過去にそう多くない。平成以降で筆者が確認したところでは、
・ミホノブルボン(1992年スプリングS〜京都新聞杯)
・オギティファニー(1994年未勝利〜準オープン)
・ヒシアケボノ(1995年未勝利〜準オープン)
・サイレンススズカ(1998年バレンタインS〜毎日王冠・6連勝)
・ミッキーアイル(2013年未勝利〜14年NHKマイルC・5連勝)
・エイシンヒカリ(2014年500万下〜アイルランドトロフィー)
・バビット(2020年未勝利〜セントライト記念)
・ジャックドール(2021年2勝クラス〜22年金鯱賞)
の8例のみではと思う。くどいようだが「逃げ切り」のみを対象としているので、その手前や連勝中に2番手以下からの優勝があってもカウントしていない。
そして、「4連続逃げ切り」の次のレースはというと、[2-2-1-2]。エイシンヒカリとバビット以外は馬券に絡んでいる。
バビットは距離大幅延長のGI・菊花賞だったし、エイシンヒカリは負けたあと3連勝。トータルで見ると「4回も逃げ切りが決まったのなら、もう1回は信用してもいい」というように感じる。
連勝馬は人気になりすぎるというデメリットがあるのだが、今回はエフフォーリアがいるぶん一本かぶりになることはない。我々はオッズが出る前にシルシを決めなければならないが、ファンの皆さんはオッズ次第でジャックドールを積極的に買うという選択もありなのではないだろうか。