中距離適性を持つ馬たちの最強馬決定戦
日本馬のドバイ国際競走での活躍には、改めて、大きな拍手を送りたくなった。その中でも昨年のダービー馬シャフリヤールがドバイシーマクラシックで世界のトップホースを下し実力を見せつけたのは、その輝きを取り戻してくれたことと共に、特筆されていいだろう。
そして、今年の競馬は、4歳馬が話題の中心になることを確定づけたと思っている。日経新春杯でダービー7着以来7カ月半ぶりのヨーホーレイクが、同じ4歳で有馬記念4着のステラヴェローチェを下して勝ち、東京新聞杯では、イルーシヴパンサーが4連勝で一気に重賞を手にしてマイル戦線に名のりを挙げた。
ダイヤモンドSでもテーオーロイヤルが4連勝で長距離界に存在を示し、金鯱賞では、ジャックドールが1勝級から一気に5連勝でコースレコードをマークと、4歳馬の活躍は続いてきた。
そして先週の日経賞ではタイトルホルダーが、菊花賞馬の貫録を示し、春の天皇賞の有力馬になっている。
これだけ4歳馬がめぼしい重賞を勝っているとなると、世代交代は必然で、今後のGI戦線では真っ先に注目することになる。
今週の中距離適性を持つ馬たちの最強馬決定戦、大阪杯には、昨年の年度代表馬エフフォーリアと、5連勝で金鯱賞を勝ったジャックドールが登場する。新旧4歳馬の第一弾になるが、どちらもワンランク力をつけている。
皐月賞、秋の天皇賞、有馬記念のGI3勝を含む7戦6勝のエフフォーリアは、切れもあり、長く脚を使えるので、阪神の内回り2000米でも不安はない。唯一の敗戦はダービーハナ差の2着で、直線あと300米でスパートして先頭に立ったところに、内からこれを目がけて伸びてきたシャフリヤールに首の上下で10センチ差されていたもの。
ジャックドールとは初めて対戦するが、圧倒的な先行力で自分のリズムで走る相手を前に見ての競馬だけに戦いやすいように思える。祖父シンボリクリスエス同様、2年連続の年度代表馬も、あながち夢ではない。どんな進化を見せてくれるかだ。
追うジャックドールは、体質の弱い面を解消して昨年秋、1勝級から一気に5連勝して頭角をあらわしたが、スピードの違いで逃げていた戦い方から、今回どうなるのか。一年上の牝馬レイパパレ、アカイイトと阪神コースと相性のいい2頭が実績で甲乙つけ難いが、4歳馬の壁は厚いのではないか。
それならば、やはり、別の4歳馬に注目したい。全5勝が平坦の小回りコースで、菊花賞7着から連勝で小倉大賞典を勝っているアリーヴォが面白い。成長を促しながら実戦を積んできたので、この勢いは本物とみたい。息の長い末脚が特長だから、内回りの阪神でも力は出せる筈だ。一気にメンバーが強くなるここで好走できれば、今年のGI戦線の新星となれるのだが。
かなりタフな展開が想像できるので、ここでの勝利はこの一年の主役に値する。
「勝利して この一年の 主役へと」