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▲関東ルーキーV1番乗りの西塚洸二騎手(撮影:藤井真俊)
今年の新人騎手を、履歴書風のインタビューで紹介する「わたしの履歴書」。今回は美浦所属の西塚洸二騎手です。
米国で生まれ、幼少期をニュージーランドで過ごした帰国子女。4月2日の中山12Rをフレーズメーカーで逃げ切ってJRA初勝利を挙げると、お立ち台では「サンキューベリーマッチ!」と得意の英語でファンに挨拶をしてみせました。異色の経歴をもつ新人ジョッキーの履歴書です。
(取材・構成=東京スポーツ・藤井真俊)
【出身地】
ニュージーランド・オークランド市
【経歴】
米国のラスベガスで生まれると、すぐにニュージーランドへ。10歳まで過ごしました。父が乗馬クラブの経営や馬の輸出に関わる仕事をしていたので、幼い頃から馬は身近な存在でした。日本では小学校時代は軽井沢、中学校時代は御殿場に住んでいました。
【運動歴・乗馬歴】
幼い頃は体操や水泳、サッカーやモトクロスを経験しましたが、どれも続かなかったですね(苦笑)。その点、物心がつく前から親に教わっていた乗馬はずっと好きでした。主に障害馬術の練習をしていました。
【志望動機】
YouTubeでエイシンフラッシュの勝った天皇賞・秋(2012年)を見て、ジョッキーに憧れました。ミルコ・デムーロ騎手の最敬礼もそうですけど、レースのすべてが格好いいと思いましたね。小6の時にはジョッキーベイビーズの予選にも参加させてもらって、ますます騎手になりたい気持ちが強くなりました。関西の同期の大久保友雅くんも同じ東海地区で一緒に乗っていたんですよ。競馬学校の騎手過程を受けるまでは毎日のようにトレーニングに明け暮れていました。
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▲エイシンフラッシュの天皇賞・秋を見て…(撮影:下野雄規)
【趣味・特技】
趣味は…特にないんですよね。ずっと馬に乗ることが趣味でしたし、今でも休みの日にも馬に乗りたいくらいなんで(笑)。特技はやっぱり英語です。家族と話す時は日本語と英語が交じってしまうこともあります(苦笑)。
【所属先】
鹿戸雄一厩舎
【所属先の紹介】
鹿戸先生には時に優しく、時に厳しく指導をして頂いています。元ジョッキーの目線で僕の追い切りや競馬をよく見て下さっていて、アドバイスをして下さるのですが、一方的にではなくまず僕の話を聞いて、そのうえでヒントや考えるきっかけを与えてくださる感じですね。競馬学校生の頃には毎朝の食事も作ってくださって、とてもバランスの取れた美味しい朝食でした。
スタッフの皆さんにも応援してもらっています。馬のことなど疑問に思うことがあると、何でも答えてくださるのでタメになっています。本当に楽しく過ごさせて頂いています。
【兄弟子】
三浦皇成先輩が現在も所属している兄弟子です。競馬学校生の頃からお世話になっています。競馬や調教のことはもちろん、騎手として、アスリートとして必要なことなどを常に教えてくださっています。僕の中では非常に大きな存在といえる先輩です。
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▲セレモニーで初勝利のプラカードを掲げる兄弟子の三浦皇成騎手(C)netkeiba.com
【自己PR】
馬に乗っている時には、常にその馬の気持ちを理解してあげられるように心掛けています。まだそんなに上手く乗れないでしょうし、馬に助けてもらうことばかりですが、どんどん技術を磨いて、騎乗馬の能力を引き出せるような騎手に早くなりたいです。
【本人希望記入欄】
鹿戸先生へ
まだまだ未熟ではありますけど、早く鹿戸厩舎の馬でも勝ちたいです。いつか大きなレースを勝って、先生に恩返しがしたいです。これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
フレーズメーカーへ
3月の初騎乗では下手に乗ってしまいましたが、2回目の騎乗で勝つことができて良かったです。もう1度チャンスをくださった山口オーナー、栗田先生、厩舎スタッフの皆さん、そしてフレーズメーカーには本当に感謝しています。ありがとうございました。
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▲▼4月2日、フレーズメーカーで嬉しい初勝利!(C)netkeiba.com
■師匠からの推薦文■
すごく仕事に対してマジメで、馬のことをかわいがってあげられるのがいいですね。明るい性格なので厩舎のみんなに好かれていますし、(兄弟子の)皇成もよく面倒をみています。技術的にはもちろんまだまだだけど、もっと色んな人に好かれるようになって、騎手として、人間として成長していってもらいたいと思います。