「
サンキューベリーマッチ!」。2日の中山12Rを
フレーズメーカーで制し、お立ち台で得意の英語を披露した
西塚洸二騎手(18)=美浦・鹿戸。同期3番目、関東では一番乗りの初勝利を飾っただけに喜びもひとしおだろう。
週明けの美浦トレセン。「多くの方々に祝っていただき、本当にうれしい。まだ未熟な自分に依頼してくれたオーナーや栗田先生、厩舎スタッフの方、そしてここまで育ててくれた鹿戸先生にも感謝しています」と、あどけない笑顔を浮かべた。
アメリカで生まれ、10歳までニュージーランドで育った帰国子女。まだデビューして1カ月あまりしかたっていないが、ムーアさながらのヨー
ロピアン
スタイルで追う姿には驚かされた。「そうですね。まだ課題が多くてそこまでたどり着けていないのですが…いずれはムーア騎手やビュイック騎手みたいになれれば」と目を輝かせる。最も勝ちたいレースに
凱旋門賞を掲げた有望株。「将来は日本だけじゃなく、海外でも活躍できる騎手になりたい」。世界を股にかける夢を抱き、たゆまぬ精進を続ける。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ