桜花賞から皐月賞へ。この春の傾向は、牡牝とも似た雰囲気にあります。ハイペースの持久戦が続く桜花賞は、ここ3年、中山のフラワーC・1800mの存在を大きくしています。来年からは阪神のコースが改修されるので、桜花賞にどんな傾向が生まれるか、注目点がはっきりしてきますが、競馬はつくづく展開がどうであるかが重要だということです。
そして皐月賞、こちらも全く同様で、中山2000mの内回りコース、このトリッキーなコースから生じる展開のアヤ。ディープインパクトのように、その爆発的な力で全てを吹き飛ばす迫力があれば別ですが、多くの年で皐月賞は、その展開のマジックで勝敗が決まっていました。従ってポイントは、枠順と脚質、これに絞られてます。いつもそこに目を据えてレースに立ち向かってきました。
皐月賞は、とにかくスピードが優先されるレースであることは昔から変わっていません。展開にしても、そんなに速くなることもありません。特に印象深い馬がいるなら別ですが、そうでない場合は、折り合いに心配のない先行、自在型。これで押していくのが一番と見ています。
ところで、日本のクラシックレースとは別の次元の話ですが、世界という視野に立つとき見えてくる米国のダート競馬。その中で春の中心にあるケンタッキーダービー戦線。少しはこちらにも関心を示しておいた方がと考えています。UAEダービーでフラムドパシオンがあのキャリアで3着と健闘したことで見えてくる世界。そんな視点からです。
今のところ、フロリダダービー馬バルバロ5戦5勝と、サンタアニタダービー馬ブラザーデレク8戦6勝が下馬評のトップを争っていますが、UAEダービー馬でゴドルフィンのディスクリートキャット3戦3勝が参戦するかどうか関心が寄せられています。世界制覇をめざすゴドルフィン、これに日本馬が加わる日が来るか、明日の夢でもあります。