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【天皇賞・春予想】負け組をあえて単純な基準で評価

  • 2022年04月26日(火) 12時00分

着差で絞ると意外と明快


 競馬で前走を勝ってきた馬を買うのは簡単だが、負けてきた馬をどう評価するかは悩ましい。

 天皇賞春では2012年にビートブラックが前走阪神大賞典10着、着差4.0秒から優勝を果たしているが、これはさすがに例外中の例外で、それを別とすれば他の馬についてはわりと簡単に説明がつく。

 まず、天皇賞春の過去10年では、前走GIII以下に出走していた馬は[0-1-0-32]で1頭しか馬券に絡んでいない。そこで、ここでは前走GI・GIIに出走して負けてきた日本調教馬のみを対象とする。

 前走GI・GIIの負け組をその時の着差別にすると以下の通り。

回収率向上大作戦


 これより下は[1-0-0-8]で、ビートブラックが含まれるので回収率はえらいことになるが、そこの再現性は期待しづらいだろう。

 上に示したように、天皇賞春における前走負け組は単純に着差で評価するという手もあると思う。0.6秒以上負けてきた馬は複勝が10%未満だし、複回収率も低い。

 今年は前走GIIの着差0.5秒以内馬が多いのだが、0.2秒以下とすれば該当馬は5頭。中にはある程度配当のつきそうな馬もいて楽しみだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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