ハーツイストワールにも大きなチャンスがある(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
展開予想
スローペース
《一言コメント》
長距離戦とは言えども典型的な逃げ馬不在のメンバー構成で、圧倒的に先行馬が有利の展開になるだろう。おそらく逃げるのはタイトルホルダーで、それに押し出される形で先行馬が好位を取るような並びになるはず。直線が内回りコースの分、全体的に仕掛けるポイントは早くなるに違いないが、今の高速馬場だと後ろすぎると絶望的か。多少の雨が降ったとしても傾向に大きな変化はないので、その点に注意した上で馬券を組み立てたいところだ。
各馬の並び
逃げ
タイトルホルダー
先行
アイアンバローズ
テーオーロイヤル
タガノディアマンテ
差し
ハーツイストワール
ディバインフォース
マカオンドール
クレッシェンドラヴ
ヒートオンビート
マイネルファンロン
ハヤヤッコ
ロバートソンキー
ヴァルコス
シルヴァーソニック
ディープボンド
追い込み
ユーキャンスマイル
メロディーレーン
トーセンカンビーナ
Vポジション候補
スローペース濃厚かつ高速馬場なので、
【逃げ馬と先行馬、ロスなく運ぶ馬】としておきます。
主に有力馬で該当するのは、
1タイトルホルダー
2テーオーロイヤル
3ハーツイストワール
となりそうだ。
有力馬解説(A〜Eの5段階評価)
1.ディープボンド
展開△ 馬場◯ コース◯
前走はこの馬の良さが最大限に発揮されるレースで、有馬記念含めて骨っぽい相手に好走してる点は素直に評価できるだろう。ただ、痛恨の大外枠に加えて今の馬場は不向きな印象で、得意の長距離戦でもやや苦戦が強いられる可能性がありそう。ここは評価を落としたい1頭で、馬券から消えた方が配当的な妙味が出てくるはずだ。
総合評価
D
2.タイトルホルダー
展開◎ 馬場◯ コース◯
前走は溜めすぎる競馬の中での勝利で、理想は菊花賞のように後続を離していくような逃げだろう。今回は単騎逃げに加えて馬場の大きな恩恵がありそうで、マイペースに運べれば止まらない確率はかなり高い。ここは本命最有力候補の1頭で、人気を踏まえてもこの馬から狙いたいレースだ。
総合評価
B
3.テーオーロイヤル
展開◯ 馬場◯ コース◯
前走は想像以上の走りでの勝利で、長距離適性はもちろんのこと、高いポテンシャルを発揮するレースであった。また、自在性のある競馬はかなり魅力的で、連勝中の勢いを踏まえても侮れない存在となりそうだ。ここはもちろん上位評価の1頭で、鞍上の乗り方次第では逆転の可能性までありそうだ。
総合評価
C
4.アイアンバローズ
展開◯ 馬場◯ コース◯
近2走は長距離の重賞で安定感のある動きを見せており、条件さえ揃えば通用する下地はあるだろう。また、最内枠ならばラチ沿いで構える競馬も可能で、スッと良いポジションを取れればチャンスがあるはずである。相手止まりでも要注意の馬で、馬券には必ず絡めたい。
総合評価
C
オススメの穴馬
1.ハーツイストワール
展開◯ 馬場◯ コース◎
前走を勝った段階からかなり目をつけていた馬であるが、ルメール騎手で内枠ならば条件としてはこれ以上ないだろう。また、3200mと阪神内回りへの相性も良さそうで、無理に押さえずに出たなりで良いポジションならばかなり楽しめるはず。読者の方には必ずこの馬を狙って欲しいところで、タイトルホルダーやテーオーロイヤルと上手く絡めて美味しい配当をゲットしたい。
総合評価
C
以上のようにそれぞれ計5頭をピックアップした上で、5段階評価で上位の馬をジャッジした。典型的な逃げ馬不在のメンバー構成だけに展開面が結果に与える影響は限りなく大きそうであるが大外枠を引いたディープボンドの取り扱いがかなりのポイントとなりそう。人気馬の中でも明暗を分ける可能性があるだけにそこだけはキッチリと取捨選択して、馬券を上手く組み立てたいところ。
もちろん雨が降る可能性も秘めているので、読者の方には土日のレースを見た上で最終的な判断を下して欲しい。2021年のGIは回収率150%と絶好調の結果を残すことが出来たので、先週的中で波に乗る重賞でギアを上げて高配当を狙っていきたい。ぜひ、読者の方は日曜日の最終的な◎のジャッジに期待して頂き、春の大舞台をチェックして欲しいところです。
■プロフィール
倉本匠馬(くらもとたくま)
インターネットメディア(ブログ・Twitter)などで競馬予想家アドマイヤ君として自らの予想術を駆使して、多数の読者・フォロワーを集める。無料・有料メールマガジンでの予想配信も行う。
【経歴】
2013年 マイナビ主催の競馬予想登竜門で優勝し、競馬予想GP公認プロとしてデビュー
2014年 倉本匠馬に改名。重賞レースで年間約140%の回収率をたたき出す
2015年 ほぼ4年に渡り競馬予想GPにて中央競馬予想家2位を継続。(2017年現在も)また、重賞レースで年間116.6%、G1レースでは232%の回収率を計上。
2016年 e-SHINBUNにおいて『fourmarks~新星競馬予想家の多角分析~倉本匠馬produce』の新聞販売開始。
【予想を主としてるファクター】
展開予想
→Vポジションという理論を使い、そのレースの中で最も恵まれるポジションを割り出し、勝ち馬を見つけ出す。
Vポジションとは
『その競馬場のコース形態や距離、当日の馬場状態、メンバーなどを考慮した上で、勝つ可能性が高い位置取りのこと』です。各レースの逃げ馬から最後方までの馬の並びやペースなどを予測し、そこから一番有利に働く馬のポジションを導き出し、勝ち馬を見つけ出す理論。