【平安S予想】コース適性が重要なリピーターが多いレース
ベテランホースの台頭は少ないが…
2013年から5月に移って過去9回。勝ち馬のうち8頭が「4-5」歳馬によって占められている。以前より明らかにベテランホースの台頭は少ない。
ただ、今年も変則開催で昨年に続き左回りの「中京コース」。もともとリピーターが多いレースだけに、コース適性もかなり重要。昨年の勝ち馬オーヴェルニュ(父スマートファルコン)に期待したい。
4歳以降のオーヴェルニュは【6-1-0-8】。しぶとさを増すというより、勝つか負けるか極端な成績だが、昨年のこのレースはびっくりするほど強かった。走りやすい重馬場だったとはいえ、従来の記録を1秒2も更新する「1分54秒7」のコースレコード。6馬身差の圧勝だった。1800m通過は推定1分48秒5であり、のちのG1馬マルシュロレーヌ、今年も対戦するスワーヴアラミスなどを寄せつけなかった。
当時は同じ中京のダートGII「東海S」1800mを勝って間がなかったので、独特な別定戦の負担重量は、初めての58キロだった点にも価値がある。
今年は1年間にこのGIII「平安S」を勝っているだけなので、ベースの負担重量より1キロ増だけの57キロ。パワーのダート巧者に1キロや2キロは影響がないのは確かだが、対する人気のテーオーケインズ(父シニスターミニスター)は、この1年間にGIのチャンピオンズC、JpnIの帝王賞を勝っているので、3キロ増の59キロを背負う。
5歳テーオーケインズの充実は素晴らしいが、オーヴェルニュの中京ダートは昨年のレコード勝ちを含め【3-1-0-1】。これに負担重量の2キロ差を考えれば、逆転は十分にありえる。強力な先行タイプが少ない展開も有利だ。
オーヴェルニュから、もちろんテーオーケインズが最大の強敵。調教駆けしないのに珍しく動いたスワーヴアラミス。上昇メイショウハリオ、そろそろダートで結果が出るはずのカデナが相手候補。