スマートフォン版へ

【日本ダービー予想】皐月賞組or別路線組で悩ましいところだが

  • 2022年05月27日(金) 18時00分

別路線組は根拠が薄いが、あえて狙うなら…


 いよいよダービー。皐月賞上位馬か、皐月賞で馬券に絡めなかった馬の巻き返しがあるのか、それとも別路線組の台頭があるのか。皆さん悩んでいるところだろう。

 皐月賞馬ジオグリフは父が短距離馬のドレフォンだが、逆パターンで長距離の父×短距離の母という馬は2400mの大レースでもこれまでに走っている。勝ち切るかどうかというレベルのところで少々の弱みが出てしまうことはあっても、血統が大きなリスクとは言い難いように思う。

 イクイノックスは大外を引いた。ルメール騎手でなければ少し不安に思うところだが、先週の結果を見たばかりだし枠だけで嫌う必要はないだろう。ダービーは内枠有利の傾向が出ているが、東京芝2400m全体だとそこまで枠順による差はない。

 ドウデュースの皐月賞はさすがに位置取りが後ろすぎた。あの末脚を見ると東京で期待したくなるファンは多いだろうし、差し・追い込みでのダービーというのは武豊騎手のかつての得意パターン。前走が伏線となって今回「後ろ過ぎない位置」を取れば、チャンスが広がる。

 ダノンベルーガの皐月賞はあの馬場コンディションで1番枠、4角もインに突っ込まざるをえなかったことを考えると悪くない4着だろう。条件替わりとしては良いことしかないし、ここ2週の調教もアピールするものがあった。個人的にはかなり期待している。

 アスクビクターモアも馬場の良いところは走っていないので、逃げ粘っての5着は評価できる。距離延長はおそらくプラスなので、逃げ・先行中心の馬券を組む際には忘れてはならない馬となる。

 別路線組は正直なところ強く推す根拠が少ないのだが、青葉賞1、2着のプラダリア、ロードレゼル、毎日杯勝ちのピースオブエイトはキャリアが浅いという点には魅力がある。特にピースオブエイトは全勝馬のわりに人気の盲点になっているし、枠もよい。

 アスクワイルドモアはホープフルS10着などの経緯を見ていると普通は買えないのだが、京都新聞杯勝ち馬も1番枠もたまにダービーで一発がある。その両方が揃ったことで無視しづらい存在になった。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング