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【ユーザー質問】「“ドイツダービーに乗りにきて”って電話をもらったの」ミルコ騎手が日本の競馬を優先する理由

  • 2022年06月21日(火) 18時02分
“ミルコレビュー”

▲ミルコ騎手、日本競馬への思いを語ります


今週はユーザーの皆さんからの質問にお答えします。「ミルコ騎手は夏休みを取らないのですか?」との質問に、「夏休みなんて全然考えられない」ときっぱり。故郷イタリアに帰り、家族と会いたい気持ちはあるものの、今の成績では行けないとのこと。そんなミルコ騎手、実はこの夏ドイツダービーの騎乗依頼があったそう…。それでも「今は日本の競馬が大事!」と話すミルコ騎手の心境に迫ります。

(取材・構成=森カオル)

「以前、ルメール騎手は夏休みを取ってフランスに帰っていたような記憶がありますが、ミルコ騎手は夏休みを取らないのですか? たまにはイタリアに帰りたくないですか?」(キヨサクさん)


ミルコ 夏休みかぁ。どうだろうねぇ。バケーションは別にいらないかな。だって、日本にいても自由な時間はいっぱいあるから。この前、一日に一鞍しか乗ってない日があったでしょ? そんな日は、ジョッキーにとってバケーションみたいなもの(笑)。そんなバケーションはいらないんだけどね(苦笑)。

 もちろん、イタリアに帰ってお母さんや娘たちに会いたい気持ちはあるけど、ここにきて海外からの観光客を受け入れるようになったし、できれば向こうから会いにきてほしいかな。

──今年はドバイで娘さんたちに会えましたしね。

ミルコ そう! とってもうれしかった。それに、今の僕はちょっと中途半端で、夏休みを取る気分にはなれない。今、日本を離れるのは、自分のなかでちょっと気持ち悪いですね。やっぱり、活躍していた頃の自分に戻りたいから。

 たくさん活躍すれば、「一生懸命頑張ったなぁ、ちょっと疲れたなぁ、じゃあ2週間夏休みをもらってイタリアに行ってこよう!」みたいな気持ちになる可能性はあるけど、今はもう全然満足できる成績じゃないから。リベンジ、リベンジばっかり頭のなかにあって、夏休みなんて全然考えられない。この前なんて、2週間勝てなかったんだから。知ってた?

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Road to No.1 世界一になる / ミルコ・デムーロ
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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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