“クズ芸人”として人気急上昇中(?)岡野陽一さん、鈴木もぐらさん(空気階段)による宝塚記念座談会! 競馬大好きなおふたりによる、有力馬の取捨や展開予想(願望)、推奨馬などを前編、後編にわけてお届けします。金借りトークに花を咲かせながらも、辿り着いた結論は!?
(取材・文=netkeiba編集部)
※出走馬確定前に、オンラインでの対談を行いました。
我々は“見”ができない。
──ギャンブル大好きなおふたりですが、まずは競馬に関する自己紹介をお願いします。
もぐら ぼくはハタチの時に大阪のデリバリーヘルスで働いてたんですけど、ウオッカが勝ったダービーの時に、ドライバーさんとか店長、社長…みんなやってて「おまえもやらなかったらクビやで」って言われて、やり始めたらハマっちゃった感じです。なんせ、マンションの一室、部屋んなかで12時間くらい働きますから。それくらいしか楽しみがなくて。
予想で重視するのは枠、前走のコーナー通過順、上がり3ハロン、不利があったか、主にこの4つです。
好きな馬はウオッカ、空気階段の鈴木もぐらさん(C)netkeiba.com
岡野 ずっとパチンコメインでやっていましたので、わたくしは競馬歴が短いんですよ。パチンコは23時までやっていますのですごく忙しくて、競馬をやる暇もなかったんですけど。芸人を始めて2、3年目に、同じ事務所の鬼ヶ島の和田さんに「岡野! 競馬いこうぜ!」って連れてってもらったのが最初です。「ゴール前、あんなに汁の出る競技があるんだ! うわ、おもしろ!」ってなって。
予想スタイルは、とにかく競馬新聞を…。競馬新聞って、アンコウと同じで捨てるところがないじゃないですか。どこも無駄なところがないので、誰よりも隅から隅まで読むというスタイルでやっておりますね。
ゴールドシップなど、個性的な馬が好きだという岡野陽一さん(C)netkeiba.com
──ではさっそく、本題の宝塚記念についてですが…
もぐら 正直ぼく、宝塚記念ってマジで本当にいい印象がない…。
岡野 ないない、ないよ。1回も当たったことねぇわ。
もぐら ぼくは当たってはいると思うんですけど、ガミったりとか…宝塚ってわりと堅いんですよね。だからホントは見るレースなんです。
岡野 えっ? そんなんできんの?
もぐら いや、見ることができない人間なんで…。
岡野 でしょ? かっこつけやがって。
もぐら これを読んでるみなさんの中には、見れる方もいると思うんですけど、我々はそれができないからやってるだけ。今年は、エフフォーリアがでるなら…それこそ超見るレースだと思うんです。エフフォーリアとタイトルホルダーで決まるでしょ。
岡野 普通にね。ただね…エフフォーリアは前回のすごい負けが気持ち悪いんだよね…。
もぐら でも逆にあれで人気落ちるんだったら…いや、もし3倍ついたら絶対買います! 100(万)つっこめますよ!
岡野 おまえ100いれろよじゃあ。
もぐら いやいや…(苦笑)。前回のエフフォーリアはね、多分やる気がなくて…すみません。ってやつでしょう(笑)。
岡野 本当は強いのはみんなわかってるけど…。なんていうか絶対スベる人じゃなかったんだよ。みんな絶対スベらない人だと思ってるじゃない、あんなの。超強いし。前回は初関西だったから、輸送が本当に嫌なんじゃない?
もぐら それこそ『東京の笑い』と『関西の笑い』みたいなことなんですかね?
岡野 そうそう。ABCお笑いグランプリ(※大阪の歴史あるお笑いコンクール)でめっちゃスベったことあんのよ、わたし。東京ではウケたのに…。そういうのがあるんじゃない(笑)?
エフフォーリアに立ちはだかるのは関西の壁?(撮影:下野雄規)
もぐら う〜ん。今回もダメだったら輸送なんでしょうけど。
岡野 でも“これでダメだったら〜”で1番人気とかに賭けるのは嫌だなぁ。
もぐら でも、これで勝ったら、2.5倍とかではもう買えないですよ!? やっぱ、買い時はここなんですよ!
岡野 …競馬ってずっとこの繰り返しだよね(笑)。
もぐら そうです。それに年度代表馬があんな負け方するはずないんですよ。あれはね、競馬に絶対はないっていうのを、ただ見せたかっただけ、神様が。
岡野 神様の意志なの? ふざけんなよ、言ってくれよ。がっつりエフフォーリア買ってたわ。
もぐら 大阪杯でがっつりいったぶん、今回はみんなもうがっつりいく気力がないんですよ。あの負け方がフラッシュバックしちゃって。
岡野 でもさ、仮に7倍とかつくとしたら全財産入れるけど、ゆうてもそこまで人気落ちないじゃん。
もぐら 勝ってきた相手が強すぎますからね…。1.8倍…?
岡野 いや、1倍台になるかな? …2.2倍!
もぐら 2.2倍はこの馬のオッズじゃないです。絶対に買うべきです。
岡野さん金貸してください…
岡野 タイトルホルダーと1、2番人気になるのかな?