前走展開の不利もあったがしぶとさを発揮した馬に注目したい
同じ東京2000mの、同じ定量戦で行われた4月30日の「府中S」の再戦ムード。府中Sは前後半の1000m「58秒7-59秒4」。かなり厳しい前傾バランスで記録された時計は、2回東京で行われた2000m戦10鞍の中でもっとも速い「1分58秒1」。上位は大接戦だった。
勝ち馬と同タイムの1分58秒1で写真判定の「2、3、4」着だったサトノセシル、プレイイットサム、グランオフィシエ、そして前半1000m通過58秒7で離して飛ばして1分58秒8だったカーディナルが再び対戦する。
惜しい「ハナ、クビ、アタマ」差の4着だったグランオフィシエ(父キングカメハメハ)から入る。府中Sは18頭立ての18番枠。好位の外でうまく流れに乗れたものの、さすがに最外枠からのスタートは有利ではなかった。早め早めのスパートで一旦は2着かと思えるしぶとさを発揮したが、先着を許したサトノセシル、プレイイットサムとは、早めに動かざるをえない展開の不利もあった。
その0秒0差の4着を含め、東京2000mは【3-2-0-1】。まったく崩れていないベストに近い条件。少なくとも今回は多頭数の最外の不利はない。好勝負だろう。
もちろん、休み明けで上がり2位タイの34秒1で2着したサトノセシル(父フランケル)と、格上がりの一戦ながら3着に伸びたプレイイットサム(父クロフネ)に再び遅れをとる危険はあるが、4歳グランオフィシエは今回がまだ10戦目。上昇度に期待したい。
怖いのは、休み明けのため、途中からかかり気味に1000m通過58秒7で飛ばしながら、そう差のない9着に粘ったカーディナル(父ハービンジャー)。今回は当時の13番枠から、すんなり行けそうな2番枠を引いた。マイペースが予測される。
連穴に、4歳カレンルシェルブル、4歳トゥーフェイス。