馬群に包まれない外枠は歓迎材料 先行力に期待したい
京都競馬場改修の影響で重賞の施行条件にもいろいろと影響が出ているが、いちばん大きな影響を受けたのはプロキオンSだろう。1400mと1700mではだいぶ話が違う。まあ、1000mでやるわけにもいかないから仕方ないといえば仕方ないのだが。
その小倉ダート1700m、オープンの競走といえば阿蘇Sだけだったところに1月開催の門司Sができ、さらに昨年今年とプロキオンSが行われている。オープンに上がっても前残り傾向は強く、過去10年のこのコース・オープンの13鞍について3角通過順別成績を取ると
3角3番手以内にいれば馬券的にもかなり期待が高まるが、その直後の4〜5番手は意外に成績が伸びず、さらにその後ろから差してくる馬の2〜3着のほうが望める。実際には後ろのほうまで道中の位置取りを完璧に予想するのは無理なので、「前に行けそうな馬を軸に」ということだけを重視するしかない。これもけっこう難しいのだが。
昨年のように前走逃げていた人気薄馬が馬券に絡んでくれるならいちばんありがたいが、それ以外で注目したいのは外枠先行馬。前述の13鞍で8枠に入った馬は[5-2-4-14]。昨年のプロキオンSでメイショウウズマサが12番人気で逃げて3着したあと、阿蘇Sでは10番人気ケイアイパープルが通過順4-3-2で1着、今年1月の門司Sでは8番人気エクレアスパークルが通過順3-1-1で1着した。強い意志さえあれば包まれず前に行ける外枠はむしろ歓迎材料だ。