スマートフォン版へ

「行けること自体がうれしい」今週は園田に参戦! 他にも楽しみな2歳馬が…?

  • 2022年07月12日(火) 18時01分
太論

▲今週は久々に園田へ参戦する小牧太騎手(ユーザー提供:ななみさん)


明日水曜日には、園田の交流戦に参戦する小牧騎手。パートナーは、未勝利戦であと一歩の競馬が続くワンダーブレット。これは期待せずにはいられません。ユーザーからの質問では、もはや恒例となった今クールのドラマの話題に。はたして小牧騎手が主人公に自身を重ねて観ているという注目のドラマとは⁉

(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

超久々に園田に参戦! 行けること自体がうれしいし楽しみや


──先週の開催では3鞍に騎乗。残念ながら、バイラプリンセッサはタイムオーバーになってしまいましたね。

小牧 暑いなか、どの馬も一生懸命頑張ってくれてるわ。本当に頑張ってる。まだ厩舎には入ってきていないけど、ワールドパレスの馬主さん(小林量氏)の2歳馬が控えているので、今はそれが楽しみ。けっこういいっていう話やから。

──笹田厩舎では、バイラプリンセッサの馬主さんである伊藤永二郎氏の2歳馬も控えていますからね。ワクワクするような出会いが訪れることを期待しましょう。さて、明日は久々に園田に参戦(園田10R・神鍋山特別・ダ1400m)。中央でもチャンスのあるワンダーブレットですから、これは楽しみです。

小牧 たぶん1番人気になるんちゃう? 詰めが甘い馬やから、そのあたりがどう出るかやけど、力はあるからね。具合はすごくいいし、1400mもベスト。まぁ僕自身、園田で乗るのは何年かぶりやから、行けること自体がうれしいし、楽しみや。

──スタートが難しい馬ですから、まずはそこを決めたい。

小牧 そうやね。でも、勝つんやったら、どこから競馬しても勝つでしょ。

──今週の小倉には、フチサンメルチャンが登録。4カ月ぶりの実戦になりますが、待ちに待った小倉ダ1000mです(7月16日・小倉10R・糸島特別)。

小牧 毎週跨っているけど、久々でも調子はいいよ。クラスが上がってから思うような結果が出ていないけど、小倉のダート1000mではいつもいい競馬をしてくれているしね。あとは、牧田厩舎のエイヨーチャクラも九州産限定の未勝利に使うんちゃうかな。

──エイヨーチャクラは、一度使ったことでどこまで変わってくるか、上積みに期待ですね。さて、今回は恒例の質問が届いています。「ドラマ好きな小牧騎手に質問です。7月の新ドラマで注目しているのはどのドラマですか?」。

小牧 それはあれでしょ、日曜日の『オールドルーキー』。僕みたいな感じやなと思いながら観てるわ。

──小牧さんは現役ですから、主人公とは立場が違うじゃないですか。

小牧 いやいや主人公と一緒で、僕も競馬以外、何にも知らんやん。

──ああ、そこですか。

小牧 プロスポーツ選手の大多数は、あのドラマの主人公と同じやわ、きっと。なんぼ日本代表として活躍したとしても、そこを退いてほかの仕事を始めたら、まったくの新人やからね。僕みたいやなぁと思いながら観てんねんけど、あの主人公はまだ若いからいいよね。僕なんか、騎手を辞めたら何も残らん。

──ご自身と重ねて観るのは、まだ早いような。

小牧 そんなことないやろ。引退したら、僕もああいう感じになるんやろうなぁと思うよ。あの主人公は、現役に復帰したいという気持ちがまだあるやん。その点でいえば、僕がジョッキーを辞めると決断したときは、おそらく未練は残さないと思うけどね。

──では、次の質問です。「レース後のジョッキーは、大半の人が興奮状態にあると聞いたことがあります。そんななかでも、熱くなりやすい人と冷静な人がいると思いますが、小牧騎手から見て、この人はいつも冷静やなぁと思うジョッキーは誰ですか?」。

小牧 それはもう幸(英明)くんやね。負けてしまったときもそうやけど、勝って喜んでいるときも、幸くんはいつも冷静沈着。

──熱くなって怒鳴っている姿などは一度も見たことがない?

小牧 幸くんはないねぇ。ちなみに、僕も熱くならんほうやで。邪魔されたりしたときは別として、ファンの人が思っている以上にみんなけっこう冷静やと思うよ。

(文中敬称略)
質問募集
太論 / 小牧太
このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。あなたから
コラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。
質問フォームへ

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング