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【レパードS・エルムS予想】秋のダート戦線を占う2重賞! 注目馬の追い切りを徹底解説!!

  • 2022年08月03日(水) 18時00分

大波乱も狙える札幌ダート1700mの調教適性とは!?


 今週も札幌、新潟の2場開催。そんなこともあって、今朝3日のCWでの追い切りも閑散としていましたね。2場開催に加えて、調教開始の5時に比べて、7時を過ぎるとかなり日差しが強くなってくるというのも、馬場が閑散とする時間が増える要因でしょう。8時を過ぎて追い切るというのはほとんどありませんから。

 そして、栗東では夕立もないので、夜になっても暑さが停滞している感じ。これだと馬房にクーラーがない厩舎なんかはかなりキツイんじゃないでしょうか。実際、私も寝る前に切タイマーを入れて、クーラーがタイマーで切れると真夜中に暑すぎて起きてしまうくらいですから(笑)

【レパードS/タイセイドレフォン】

 休み明けの鳳雛Sは最終追い切りが坂路で2着という結果でしたが、2勝クラスの弥富特別は中1週でしたが、最終追いがCWで1着。小倉で1勝クラスを勝った時も最終追いがCWでしたから、坂路よりもCWの方が結果が出るタイプなのかも知れません。

 そういった意味では今回も中間からしっかりとCWで追い切られていて、最終追い切りもCW。ただ、気になったのは1週前追い切り。CWでの併せ馬でしたが、2歳未勝利に置いてけぼりにされる動き。1勝クラスを勝った時も併せ馬で遅れていましたが、当時の相手は古馬OPのアルドーレ。併せて動かないから相手は関係ないのかも知れませんが、さすがにあの動きが残像として頭にあると、なかなか高い評価がしにくくなってしまいます。

【レパードS/カフジオクタゴン】

 レース間隔があいた割には追い切り4本は厳しいだろうと予想した八王子特別は8着。東京までの輸送があって、10キロ増えた548キロはやっぱり重かったと思います。そこから4キロしか絞れていないとはいえ、中1週で使った前走が1着。個人的にはレース間隔をきっちり詰めた方が結果を残せるタイプかなという印象はあります。

 今回はJDDを使うことができずのここですが、一度放牧に出て、7月21日に再入厩という形。1週前追い切りの坂路での併せ馬では古馬1勝Cを追走して、きっちり先着していますし、時計も4F52.1秒。動けているだけにレース間隔があいたことは気にならないと思いますし、最終追い切りも坂路でラップの踏み方だけ見れば十分な印象。ただ、実際の映像を確認して最終判断するつもりです。

調教Gメン研究所

しっかり動けているカフジオクタゴン(8月2日撮影)


【レパードS/ハピ】

 3連勝で出走した前走のJDDですが、結果は4着。初めての交流重賞だったことを思えば、決して悪い成績とは思えませんが、週中レースの日程で土曜日に追い切って、その坂路での4Fが56.4秒とJRA出走時の好走パターンの追い切りとは微妙に違った仕上げも結果として影響した可能性はあります。

 そういった意味では今回は通常パターン。もちろん最終追い切りに注目したわけですが、坂路4F52.6秒。後半も24.2秒から11.9秒ですから、素晴らしい動きだったのでしょう。映像を見ていないだけに数字を見た印象での評価になりますが、終いしっかり動いて結果を出したのが鳳雛Sですから、前走からきっちり巻き返してくる状態にはありそうです。

調教Gメン研究所

巻き返せる状態にありそうなハピ(8月2日撮影)


【レパードS/ヴァレーデラルナ】

 ダートになってからは連対を外したことがない堅実派。右回りも左回りも関東圏遠征もこなしていて、初めての新潟ダートだからと心配することもない実績です。前走で1勝クラスを勝ったばかりですから、ここは抽選になりますが、その状態に関しては勝った勢いを感じる調教内容となっています。

 というのも、前走が1週前追い切り、最終追い切りともにCWで併せ馬を先着。中5週でしたが、意欲的に併せ馬の負荷をかけているなという感じでした。今回も1週前、最終ともCWでの併せ馬。1週前は同入の併せですが、負荷をかけたこと自体が重要。牝馬ながら充実期ならこのくらいの負荷が妥当といったところでしょうか。

調教Gメン研究所

勝った勢いを感じるヴァレーデラルナ(8月2日撮影)


【エルムS/ロードレガリス】

 最終追い切りは函館Wだったようですが、前走プロキオンSの後は栗東で調整したということでここに取り上げました。前走は1年以上の休み明け。それでも4着したあたりに重賞級の能力を感じるところ。

 前走後は反動が気になるところでしたが、7月24日に坂路で15-15程度の追い切りを消化して、函館競馬場へ移動してからは週末、週中の追い切りを2本消化。前走同様に坂路で時計を出してからの北上はこの馬の好走パターンの調教内容ですし、あとは実際の動きを映像で確認して、ウマい馬券での印評価を決めようと思っています。

◆次走要注意

・7/31 2歳新馬【ラスハンメル】(3人/3着)

 さすがにこのレース上がり(32.5秒)で、外を回った位置取りから差し切るのは無理。1着2着に0.2秒の差をつけられたところをどう捉えるかですが、個人的には決定打というよりも、むしろレース展開が変われば、着順も違っていたと思います。これで見限らない方がよい馬であることは間違いありません。

[メモ登録用コメント] [芝中距離]最終追い切りがラスト1F最速ラップなら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<札幌ダート1700m>
◎最終追い切りがトラック馬場でラスト1F最速ラップ
◎最終追い切りが併せ馬で同入か先着
○追い切り本数が標準以上の併用系統の調教タイプ

 先週のポプラ特別は◎◎が1着でラスト1F最速の◎が2着3着で3連単は100万超え。頭数が少なくてもこういった結果になるだけに、この調教適性は本当に重要だと思います。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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