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【関屋記念予想】外枠が強い関屋記念

  • 2022年08月09日(火) 12時00分

回収率は単複とも100%超え


 重賞の過去データを見ていると、これは意味があるものなのかそれとも偶然なのかと悩むことがある。

 関屋記念でいうと、外枠が良く来ていることがたまたまなのかそうでないのかというのが気になる。

 過去10年、馬券に絡んだのべ30頭のうち13頭が枠番でいう7枠か8枠だった。7〜8枠に3頭入るからという面もあるが、勝率、複勝率とも8つの枠の中で7枠が1位、8枠が2位。しかも他の枠にかなり差をつけている。

 たまたま人気の馬が7〜8枠に入った。それはある程度言えるかもしれない。しかし、一定以上の人気になっていた馬だけを対象にしても結論は変わらない。

 関屋記念では過去10年、単勝オッズが20倍以上だった馬は[0-0-1-85]なのでこれらの馬をカットし、単勝20倍未満のみを対象にして枠番別成績をとるとこうなる。

回収率向上大作戦


 1〜2枠も悪くはないが、7〜8枠の安定度がすごい。半分以上の馬が馬券に絡み、回収率は単複とも100%を大きく超えている。

 コース全体の傾向や準オープン以上といったくくりでは、ここまで極端な傾向にはなっていない。それでもこれだけ数字が出ていたら、やはり外枠上位人気馬は重視せざるをえないところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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