使用するコースで結果も大きく変わる!?
札幌記念といえば内枠の馬を狙うのが定番行事。2017年にサクラアンプルールが勝ったあと1年おいて19年以降1枠の馬が3連勝した。
札幌記念が定量戦になった2006年以降、函館で施行された13年を除く15回を対象に見ても、1〜3枠の成績が勝率10.4%・複勝率29.9%、回収率単110%・複94%なのに対し、7〜8枠は勝率5.0%・複勝率8.3%。回収率は単40%・複16%と極端に低い。
ただ昨年は枠でいうと8、4、5枠が1〜3着で、内枠の絡まない年だった。なにもなくてもそういう年があっておかしくないのだが、ひとつ思い当たるのがAコース使用だったことである。
定量になってからの札幌記念は2006、07、08、10、11、21年がAコース使用で、その他の年はCコースを使用してきた。Aコースの6回は1〜2枠が[1-1-0-16]。上位人気馬があまり内枠に入らなかったこともあるが、それにしても走っていなかった。そのぶん3〜5枠から好走馬が多く出ていた。
今年はCコースに戻るが、Cコースで行われた9回は、
と、明らかに内枠が強い。しかも「内枠の差し馬」が強い。1〜3枠からは計15頭が馬券に絡んでいるが、3角5番手以内だったのは[1-1-2-13]で複勝率23.5%・複回収率51%。3角6番手以下は[4-4-3-13]で複勝率45.8%、複回収率175%である。今年も「直線内からスルスルと……」といった馬を探したいものだ。