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【セントウルS予想】牝馬のスターホース2頭がレースを彩る

  • 2022年09月09日(金) 18時00分

メイケイエールは折り合い、ソングラインは距離が不安点だが…


 牝馬のスターホースが盛り上げてくれそうな今年のセントウルS。まずはメイケイエールの走りに注目が集まる。

 がっちり折り合いをつけてというわけではないものの、控えての競馬ができるようになったことで信頼度は確実に高まっている。シルクロードSを勝っていてコースにも不安はない。それでも折り合い面を不安に感じる人はいるだろうが、こういう馬は変に乗りやすくなる方がリスクがあるようにも思う。

 ソングラインは1200mがどうか。使ってくる以上勝算もあるのだろうが、1200mになると前半置かれる可能性はある。今回フルゲートになっていないのは幸いで、この頭数なら捌きのリスクが軽減されるし、終い確実に伸びてはくるはず。あとはそれがアタマまで届くかだ。

 ダディーズビビッドは今回のメンバーだと中京芝1200mの持ち時計はトップ。橘Sのあとは1着がないが、上位にきたレースは多い。今回は前残りの競馬ならメイケイエール、差しが届くならソングラインが1着になるのかもしれないが、この馬が2着に割って入って3連単の配当を伸ばす可能性はある。

 サンライズオネストは1200mの2戦が位置取り後ろ→伸びるが届かず、という内容。今回も似た競馬になってしまいそうだが、高松宮記念でさえ0.3秒差という能力の絶対値については意識しておきたい。

 モントライゼはデビュー前からフィジカルな資質は高く評価されていたが、メンタルがテーマだった馬。一時期全く走る気を失った印象だったが、前走は久々の好走。良かった時期に乗っていた川田騎手に戻ることでさらなる前進を期待したい。

 ボンボヤージは北九州記念勝ち。人気薄・軽ハンデでの勝利だったので今回人気は伸びないだろうが、サマースプリントシリーズ好走馬がいないメンバー構成なので、単純に前走着順を評価するという手もある。

 ファストフォースは展開次第で穴になる可能性もある。今回1200mのわりにハナを主張する候補が少ない。シャンデリアムーンあたりの出方次第だが、楽に単騎で行ったら粘る可能性もあるのではないだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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