![馬場虎太郎](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/baba/221004baba1.jpg)
昨年はシュネルマイスターが勝利(c)netkeiba.com、撮影:橋本健
今週開幕する東京開催は夏を挟み、前開催から最も長く間隔が取られる。中間には芝の張り替えも行われ、1年を通して最も良好な路盤の状態で開催する。
今春もダービーではレコードを更新。特に近年の東京芝は絶好の路盤の状態が春開催終盤まで維持される。さらに、秋は良好な馬場で開幕するわけだ。
今年は夏の小倉芝や秋の中京芝をみても、張り替えられた野芝の生育が例年以上に良い。近年のなかでも、最も走りやすい路盤になっていてもおかしくないだろう。
硬い状態に造られた路盤では開催が進んだり、雨の影響などにより傷みが進みやすいが、近年の東京芝は速い時計が出ていても路盤は硬くない。クッション性が良い。馬にとっても走りやすいことに加えて、開催を重ねても傷みづらい。世界一走りやすい路盤といえるだろう。
今週末は雨予報が出ているが、東京芝は元々水捌けが抜群。開幕週で絶好の路盤の状態も考慮すれば、当日がまとまった雨のなかでの開催にならない限りは悪くても標準的な馬場コンディション。基本的には軽めの馬場コンディションで行うことができる可能性は高い。万が一雨が降らなかった場合は、散水が控えられた状態で開幕するため、超高速馬場になるだろう。
週末に雨が降る場合。過去の開催では2016年や2020年に近い。2016年当時は、当日朝までにダートは不良発表になるほどの雨量。
2020年も同様に当日朝までの雨量が多かったことで2Rまでのダートは不良発表。それでも、私独自の馬場コンディションは「軽い〜標準」の間で推移している。今年も雨が降っても「標準〜軽い」馬場で行われるだろう。
2019年以降、近3年の毎日王冠は上がり1位を出した馬が3連覇中。末脚の要求度が高い。
毎日王冠以外を含めた2019年以降の4回東京開幕週の芝1800m(新馬戦を除く)も8レース行われて、上がり1位が7勝して2着が1回。
走りやすい馬場コンディションにより、位置取りやコース取りを問わず、長い直線でしっかり伸びる必要がある。紛れはなく、どの馬にとっても力を出しやすい公平な馬場状況になっている。
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ジャスティンカフェ(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
ジャスティンカフェの前走エプソムカップはトラックバイアス「外有利・ 」。長い連続開催の最終日。当日の降雨もあり、内を通った馬には厳しい状況。外枠から最後方を進む形ながら、3コーナーから直線にかけては馬群の最も内を通ってきたことを考慮すれば、4着でも中身は濃い。
前走は通ってきたコース取りだけでなく、開催最終日の傷んだ路盤のために鋭い伸びを削がれてしまったのも、この馬にとっては不向きだった。
GIIで相手強化となるが、今回は雨が降ってもエプソムCよりも良好な路盤で行われる可能性は高い。エプソムC以上に走れるだろう。
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