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【天皇賞・秋予想】天皇賞秋はレジェンドの意伝と欧州血統の遺伝を継ぐ人馬に注目

  • 2022年10月28日(金) 19時00分
今週末は天皇賞・秋!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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血統を育むホースマンの傾向


 競馬は遺伝(血統を受け継ぐ)と意伝(意志を受け継ぐ)のゲーム。血を育むのは人です。

 天皇賞秋は、藤沢和雄元調教師の管理馬が圧倒的に走るレースでした。この日の9レースにレジェンドトレーナー(藤沢和雄氏)カップが行われるのはJRAの粋な計らいでしょう。(秋華賞同様、天皇賞秋も4枠に同じ厩舎の馬が入るのも粋な計らいなのか…それはさておき(笑))

 藤沢和雄元調教師の管理馬は天皇賞秋を6勝。13頭が馬券圏内に走りました。勝率は21%。複勝率は45%。単勝回収率は117%。複勝回収率は138%。平成の天皇賞秋は藤沢和雄元調教師の管理馬を買えば、よく当たり儲かったのです。

 特に印象的だったのは、14年の天皇賞秋。勝ち馬のスピルバーグは天皇賞秋を唯一勝ったディープインパクト産駒。母方にサドラーズウェルズを持つ馬。

 JRAのダービーは、ディープ産駒が7勝していますが、母方にサドラーズウェルズを持つ馬は勝っていません。逆にディープ産駒が鬼門の天皇賞秋を唯一勝ったのは、ダービーでは相性の悪いサドラーズウェルズを持つスピルバーグでした。

 藤沢和雄元調教師管理馬の特徴は欧州型血統が直線スピードを発揮できるように育むことです。厩舎によってはスピードの秘めた欧州型血統を中距離では育めずにローカルの芝短距離馬にしてしまうのですが、藤沢厩舎で育まれた欧州指向の強い血統馬は、府中2000mでスピードを爆発させていました。

 そして、今。天皇賞秋は藤沢和雄イズム=意伝を継ぐホースマンが育成した欧州血統馬が上位を占めています。

 昨年の勝ち馬エフフォーリアを管理したのは鹿戸調教師。藤沢和雄厩舎の元で腕を磨いた調教師。父は欧州型のエピファネイア。その父シンボリクリスエスは藤沢和雄元調教師の管理馬。藤沢氏は、自身が育てた血統とノウハウを受け継ぐ人馬が優勝するのを見届けたことになります。

 母父はハーツクライ。その母父は、30年近く前から天皇賞秋に強かった種牡馬。初年度(90年生産)産駒のサクラチトセオー。2年目(91年生産)産駒のオフサイドトラップ。3年目(92年生産)産駒のエアグルーヴが天皇賞秋を立て続けに優勝。トニービンは欧州のG1凱旋門賞勝ち馬。

 また、昨年の天皇賞秋は藤沢和雄調教師の管理馬が出走した最後の年でもありました。同厩舎の管理馬グランアレグリアは3着。同馬は中間の調整牧場はノーザンファーム天栄。

 そして勝ち馬のエフフォーリアもノーザンファーム天栄の調整馬。同牧場の調整馬はここ数年の天皇賞秋を続々と優勝。

 19、20年を連覇したアーモンドアイ。18年の勝ち馬レイデオロもノーザンファーム天栄の調整馬。エフフォーリアも含め、現在ノーザンファームが育成して天栄が調整した馬が4連覇中。父の血統タイプはいずれも欧州型。(国別血統タイプとデータはサイト「スマート出馬表」(無料)を参照)

 ノーザンファーム天栄の場長は木實谷雄太さん。サイト「亀谷競馬サロン」で毎週連載されているので、話をよく聞かせてもらいます。話の中で常々聞くのは「藤沢元調教師へのリスペクト」。実際、天栄で育まれた欧州指向の血統馬は藤沢元調教師の管理馬同様、府中での直線スピード能力に長けた馬が多い傾向にあります。(なお、この傾向は天皇賞秋に限らず、その他の平場レース予想でも大いに活用できます)

 天栄調整馬5連覇がかかる今年のレースで注目の育成調整馬はイクイノックス。管理するのは木村厩舎。JRAのGIで連対した9レースのうち5レースは東京芝。やはり藤沢元調教師に近い育成傾向の厩舎。

 父キタサンブラックも天皇賞秋勝ち馬。その父母ウインドインハーヘアはディープインパクトの母であり、天皇賞秋勝ち馬レイデオロの3代母。欧州の歴史的名馬バーイード同様、エリザベス女王が育んだハイクレアの牝系。

 母父キングヘイローは欧州型。その父ダンシングブレーヴは凱旋門賞勝ち馬。リファール系はトニービンのグレイソヴリン系同様フランス指向の欧州血統で天皇賞秋への適性が高い系統。

 母母父はトニービン。先に述べたように30年近く前から天皇賞秋で絶対的強さを示す種牡馬。血統に加え、血統を育むホースマンの傾向もマッチします。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の天皇賞・秋予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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