3歳牝馬のトップレベルと4歳以上牝馬のトップレベルが初めて激突するエリザベス女王杯。通常なら能力比較に目を向けがちですが、このコーナーでは一切無視!! 「過小評価されている馬を狙う」というスタンスを徹底します。「儲かる軸馬」に相応しいのはどの馬なのか、紐解いていきましょう。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング編集K3)
秋華賞連対馬の回収率は低い?
編集K3(以下、K3) 今週はエリザベス女王杯ですが、天皇賞秋に続き、ここも3歳馬vs古馬という図式になっていますね。
卍 面白そうなメンバーですよね。二冠牝馬スターズオンアースがいないのは残念ですが、その代わりにアイルランドのオークス馬が参戦してくれました。
K3 3歳の注目はなんと言っても秋華賞でワンツーを決めた高野厩舎の2頭、スタニングローズとナミュールです。今回も仲良く隣同士のゲートに入りました。
卍 この2頭は古馬と初対戦ですからね。信じていいのか、疑うべきなのか、気になるところですよね。
K3 同年の秋華賞連対馬がエリザベス女王杯に出走してきたときの成績(1996年以降)を見ると、過信は禁物ですよね?
秋華賞1着馬 3-2-1-9 複勝率40% 複勝回収率54%
秋華賞2着馬 1-3-0-10 複勝率28.6% 複勝回収率42%
卍 京都の場合、内回り2000mから外回り2200mに替わるので、求められる適性の違いもあるんだと思います。でも、昨年と今年は同じ阪神内回りで、スタート位置が200m後ろになるだけですから、このデータはあまり参考にはならないかもしれません。まぁ、昨年のアカイトリノムスメは2番人気7着に負けましたけど。
K3 じゃあ、その2頭の取捨を考えるために、高野厩舎の妙味度を確認しておきませんか?
卍 わかりました。電子書籍『妙味度名鑑 2022』の高野厩舎のページはこのようになっています。
K3 「阪神」が104、「芝」が97、「中距離」が93、「オープン(重賞含む)」が102、「3歳」が101ですか。なんか微妙なところですね。
卍 これだけだと「狙える」とは言いがたいですね。騎手と種牡馬で大きく変わりそうです。
K3 確かに秋華賞では、スタニングローズが「儲かる軸馬」になりましたけど、ナミュールのほうは消しになりましたもんね。まぁ、今回も条件が秋華賞とほぼ同じですから、妙味度も同じようになる気がします(笑)。
卍 それはわからないですよ(笑)。では、予想1〜5番人気の総合妙味度を見てみましょう。