条件を満たす馬は6頭 その中でも…
マイルCSは過去10年全頭を均等買いしたときの回収率が単複とも41%という、かなり堅いレース。穴党にはなかなかつらいレースだ。
堅いということはつまり、ファンが良いと思う要素の多い馬が素直に走っているということだ。
例えば、前走10着以下の馬を積極的に買いたいという人は少ないだろうが、前走10着以下だった馬は過去10年[0-0-0-41]と1頭も馬券に絡んでいない。
前走6〜9着組は[2-0-0-27]でサダムパテックとダノンシャークが勝っているが、それでも複回収率が26%。ただでさえ低い全馬平均より低い。
前走人気で見ると、前走オープン1〜2番人気は[7-5-6-36]で回収率は単86%・複81%。前走オープン3〜5番人気は[2-5-3-47]で単26%・複42%。一方で前走6番人気以下は[1-0-1-61]で単16%・複7%。打ち間違いではなく、複回収率はひとケタの7%だ。
「前走上位人気で好走してきた馬を買いましょう」というなんのひねりもない話だが、これらを合わせた「前走1〜2番人気・1〜5着」という馬だと[6-5-6-25]で複勝率40.5%。単回収率は67%でまだ不十分だが、複回収率は95%とそれなりの水準になる。
この[6-5-6-25]の馬だが、マイルCSで1〜2番人気になった馬は[3-3-1-7]で半分が馬券に絡んでいるのだが、人気になっている=配当が安いぶん回収率は単57%・複72%と伸びない。もう少し人気のない3〜5番人気あたり、単勝オッズだと5〜10倍あたりを狙うのが過去のレースでは正解だったし、今後も似た傾向になるのではと思う。
今回「前走オープン1〜2番人気かつ5着以内」という条件を満たす馬は6頭いる。そのうちサリオスやソダシは人気になりそう。その少し下の人気になりそうなセリフォス、ダノンスコーピオンあたりが狙い目になると見ている。