20年勝ち馬ソダシは翌年桜花賞に勝ち、19年勝ち馬レシステンシアは桜花賞とNHKマイルCで2着。17年勝ち馬ラッキーライラックは桜花賞2着オークス3着、16年勝ち馬ソウルスターリングはオークスに勝った。文字どおり来春のクラシックに直結する2歳女王決定戦。ここ5年の勝ち馬は、サークルオブライフ3連勝、ソダシ5連勝、レシステンシア3連勝、ダノンファンタジー3連勝、ラッキーライラック3連勝と、いずれも3連勝以上でJFを制している。完成度はもちろん、器の大きさや奥深さも見せている才媛が勝つレースだ。そんなレースだけに人気馬が強く、近5年で6人気以下の馬が馬券に絡んだのは21年ラブリイユアアイズ(8人気2着)、20年ユーバーレーベン(6人気3着)、19年マルターズディオサ(6人気2着)の3頭だけ。この3頭に共通するのがヌレイエフの血で、穴はヌレイエフの野太い末脚としておきたい。(解説:望田潤)
アロマデローサおなじみのバラ一族で、ローズバドやローゼンクロイツの姪で、ローズキングダムのイトコで、スタニングローズも近親。母ローズウィスパーはJRA3勝(全て芝2000)。3代母ロゼカラーはデイリー杯3歳S勝ち。そこにキンシャサノキセキで、サンデーサイレンス3×4など父母相似配合になった。この牝系らしいミルリーフ的斬れは外回り向きで、ファンタジーは内回りのコーナリング一息で直線挟まれて終了。外回りで巻き返しを期すが、距離は1400がベストでは。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
イティネラートルアマルフィコーストやミステリーウェイの下で、母ジプシーハイウェイはミエスク賞(仏G3・芝1400m)2着。母母ローズジプシーは仏1000ギニー馬。