情報が少なく、能力比較も難しい2歳GIでは、いつも以上に妙味度が頼りになります。実際に、昨年の阪神JFでは1番人気のナミュールを消し、4番人気のウォーターナビレラを「儲かる軸馬」として推奨しました。今年も難解なメンバー構成だけに、妙味度が役立ちそうな予感です!
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング編集K3)
重賞実績馬か? 重賞未経験の連勝馬か?
編集K3(以下、K3) 先週のチャンピオンズCは、今年最高得点のテーオーケインズが単勝1.5倍で着外になるという、一番恥ずかしいハズれ方になってしまいました。
卍 直線に向いたときは勝ったかなと思ったんですが、残念でした。
K3 「人気のシニスターミニスターには逆らってはいけない」という格言まで作ったのに……。
卍 シニスターミニスター産駒自体は、先週も走っていたんですけどね。[2-2-3-9]という成績で、複勝率43.8%、複勝回収率141%ですから。
K3 それはそれで悔しいですね……。
卍 特に、3場ともダート1800mで目立っていたので、しばらく注目したほうがいいかもしれませんね。
K3 それはそれでありがたい情報ではあるんですけど……、やっぱりGIを当てたいんですよ。今週なんて、阪神JFと香港国際競走があるわけですから、そこで当てて盛り上がるのが理想じゃないですか。
卍 その気持ちはわからなくもないですが、当たる当たらないはコントロールできるものじゃないですから。
K3 コントロールできないからこそ、自信のテーオーケインズでハズれて、情報の少ない2歳戦で当たるなんてこともありますよね?
卍 まぁ、それはありますけど。
K3 そうなることを期待して、阪神JFを予想していきましょう。
卍 切り替えが早いですね。
K3 サッカー日本代表に学びました。
卍 なるほど(笑)。
K3 阪神JFはアルテミスS組のリバティアイランドとラヴェルが予想1〜2番人気ですけど、思ったより人気が割れそうですね。
卍 ウンブライル、モリアーナは2戦2勝で、こういう重賞未経験でも楽勝してきた馬は人気になりますよね。もしかすると3戦2勝で札幌2歳Sを勝ったドゥーラよりも人気になるかもしれません。「キャリア」よりも「無敗」のほうがオッズに反映されやすいというのが、2歳戦の傾向としてありますからね。
K3 でも、少頭数のレースを楽勝した馬って本当に強いのかよくわからないですよね。今回はそんな馬が多いので、正直どれから買っていいか全然わかりません。
卍 能力比較も適性分析も難しいとなれば、妙味度の出番です。
K3 ですよねー。ここでビシっと当てて、先週の借りを返しましょう!
卍 では、上位人気馬の総合妙味度を見ていきましょう。