先週と同じ阪神マイルの2歳GIだが…
今週は朝日杯フューチュリティS。先週と同じ阪神マイルの2歳GIですが、今年は重賞勝ちが3頭、オープン勝ち1頭という実績馬が登録。これは例年に比べると少ない頭数なので、その分、1勝馬や1勝クラスを勝った馬にもチャンスがあるのかも知れません。先週の阪神JFは簡単と思いつつも外してしまいましたが、今週は予想する前から難しいだろうなあと思ってしまうだけに(笑)。頑張ります。
そして、有馬記念、ホープフルSの特別登録も発表されました。いよいよ、2022年も残すところ僅か。少しでもユーザーのお役に立てるよう、限られた時間の中での取材でしっかり結果を残していかなきゃ、ですね。
【ターコイズS/ママコチャ】
エルフィンSが2着だった後、ひと息入れて、1勝クラスから3連勝中。距離も1400mから1600mの延長に対応、右回りだけでなく、左回りでも結果を出しているので、この連勝にはそれなりの価値がありそうです。
3連勝すべてに共通するのが、1週前追い切りCW、最終追い切り坂路というパターン。今回もそれはクリアしていますし、最終追いはあまり速い時計ではなく、4F目最速ラップを踏んでいますが、これもクリア。レース間隔はあいているものの、今回の調教内容なら不安はなく、あとは初の中山に対してどういう評価をするかでしょう。
今回の調教内容なら不安はないママコチャ(12月13日撮影)
【ターコイズS/ミスニューヨーク】
昨年の勝ち馬。ではありますが、5歳になってからは3着が一杯。ただ、前走京成杯AHでも4着しているように、決して昨年よりも大幅にパフォーマンスが衰えたというわけでもなさそう。このあたりが評価の難しいところではあります。
ただ、調教内容としては中8週で5本の追い切りを課していた昨年に対して、今年は中13週で4本の追い切り。1週前追い切りはCWで素晴らしい動きを見せたという印象が残っていますが、調教内容トータルで判断した時の今年の本数は昨年より評価できないかな、と思います。
【朝日杯FS/ダノンタッチダウン】
デビュー戦の馬体重が532キロ。前走は538キロで6キロ増でしたから、もともと大型馬ということを考えると、たった6キロというよりも、結構応える増加だったのかも知れません。そう思う理由が前走の最終追い切り。CWで6F86.9秒。トラックで追い切ったこと自体は良かったと思うのですが、時計的な負荷としてどうなんだろうと思っていました。
そういった意味で今回は中4週で1週前追い切りがCW80.6秒。これは自己ベストを更新する時計になりますし、かなり強い負荷をかけたといってよいでしょう。最終追い切りは坂路で4F55.5秒。時計は遅いものの、1週前のことを考えれば、決して軽すぎる最終追いではないと思いますし、新馬戦を勝った時と同じ最終追い坂路というのもよいかも知れません。
1週前追い切りで自己ベストを更新したダノンタッチダウン(12月13日撮影)
【朝日杯FS/ドルチェモア】
札幌で新馬を勝った後、栗東へ戻ってサウジアラビアRCに向けて追い切り。在厩した時間が長かったこともあり、追い切り本数が豊富。個人的には勝つべくして勝ったレース、そんな印象があります。
今回は中9週ですが、11月10日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ帰厩。少し時計を出さない時期をつくり、3週前追い切りを坂路からスタート。2週前、1週前追い切りはCWで消化して、最終追い切りは坂路。最終追い切りが前走と同じように4F目最速ラップを踏んでいない点は少々気になりますが、調教量としては、決して不足はありません。
調教量としては、決して不足なしのドルチェモア(12月13日撮影)
【朝日杯FS/オオバンブルマイ】
前走は1週前追い切りも最終追い切りもCWで併せ馬を課しています。2週とも6F82.1秒という時計でしたが、今回の1週前追い切りは6F83.1秒。数字だけ見ると遅くなっていますが、3頭併せを一番後ろからぶっこ抜いた動きはもう抜群でした。
ただ、今回は最終追い切りが坂路。デビュー戦の最終追いが坂路なので、このパターン変化は決して悪いとは思いません。ただ、前走増えた馬体重が1週前追い切りによって減ったことで坂路に切り替えたんだとしたら気になるところですから、このあたりはレース当日の馬体重も注意したいところです。
最終追い切りを坂路で行ったオオバンブルマイ(12月13日撮影)
◆次走要注意
・12/11 阪神JF【ミシシッピテソーロ】(16人/5着)
新馬、ダリア賞のような仕上げで臨んだ今回。どこまで走ることができるかなとおもいましたが、-14キロでもこれが適正体重という5着。小柄でもタフな馬場に対応したところが魅力的ですし、次走も同じ仕上げなら重賞でも。
[メモ登録用コメント] [芝マイル]1週前追い切りが南W5F66秒以下なら勝ち負け
◆開催おすすめの調教適性
<中山芝1600m>
◎追い切り本数が標準以上の併用系統の調教タイプ
○最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
昨年のターコイズSは1着馬ナリ平均坂路主体、2着標準併用だったので、◎◎での決着。3着が単勝13番人気でしたが、これが最終追い切りが栗東坂路。4F目最速ラップではなかったものの、2F目以降が13.0秒以下のラップ。このレースに関しては、スピードの持続力も評価すべきかも知れません。