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【有馬記念】「うーん、そこにこだわるのか…」調教過程を詳しく知る競馬記者が首を傾げる!【後編】

  • 2022年12月23日(金) 18時02分
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▲スポーツ紙記者による有馬記念予想座談会、後編!(撮影:下野雄規)


日本ダービー、天皇賞(秋)でお届けしたスポーツ紙記者による予想座談会が暮れのグランプリで再び登場! デイリースポーツ井上達也記者(栗東)、東京スポーツ藤井真俊記者(美浦)、スポーツ報知山本武志記者(栗東)の3名の記者で予想を繰り広げます。

後編ではnetkeibaの想定4番人気からスタート。気になる前年覇者エフフォーリアの状態には美浦担当の藤井記者から調教過程で気になる点があるそう…。最後には恒例となっている穴馬情報、そして今回の座談会を総括した“おすすめ馬券”を紹介します。乗るか乗らないかはあなた次第!

(取材・構成=松山崇)

※この取材は、12月20日(火)に行われました。

このクラスの馬には中途半端な印を打つべきではないと思っているので…


──想定4番人気はエフフォーリア。この馬の状態面を気にされている方は非常に多いと思いますが、藤井記者、いかがでしょう?

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▲状態が気になるエフフォーリア(ユーザー提供:鶯森さん)


藤井 春2戦は結果が出なくて、その後はもう体調優先という感じで状態を上げてきて、下半期はこのレースだけになりましたが、調教は動いていますよ。鹿戸雄一調教師の印象もそんなに悪くなくて、「調教を進めるごとにやる気が出てきて、雰囲気はいい」と話されています。ただ、GIをいくつも勝つような名馬なので当たり前といえば当たり前なのですが、不振に終わった春も調教ではしっかり動けていたんですよね。

──競馬週刊誌のフォトパドックを見る限り、少し太いかなという印象を受けたのですが。

藤井 今日(12月20日)の時点で530キロ台と聞きましたので、前走よりも10キロ以上増えているんですよね。調教師は「背が伸びて、馬自体が大きくなっているから心配ない」と話しています。ただ、少し気になるのは、昔は朝一番とか早い時間帯に調教していたのが、帰厩後は後半の時間帯に調教している点。その理由は「少しでも暖かい時間にやりたいから」とのことなのですが…うーん、そこにこだわるのか、と。

──競馬ファンの間では「昨年の姿を求めるのではなく、今のエフフォーリアを受け止めたい」という横山武史騎手のコメントも話題になっています。

藤井 捉え方によってはポジティブな発言とも取れますが、去年のエフフォーリアじゃないの? とも思ってしまいますよね。横山武史ジョッキーはこの馬に対して辛口なことが多くて、最大限に評価をしていたのが昨年の天皇賞(秋)でした。(昨年の)有馬記念の段階で、既にちょっと首を捻っていたんですよ。今年の春2戦も傍目にはよく動いているように見えたけれど、本人にはしっくりこない感じがあったようです。1週前に跨った武史ジョッキーは「春よりも雰囲気がいい」と言っていますから、あとは最終追い切り後にどうなるか。現段階では半信半疑といったところですが、最終追い切り後に「春とは明らかに違います!」「去年の天皇賞(秋)の頃に戻ってきました」というコメントが出るようなら、考えを改めます。

井上 僕は、この馬を無印にする予定です。右トモがあまり良くないと報道されていますが、右トモが良くないと対角線の左前に影響が出るので、直線で左手前になる右回りは得意ではないはず。今春の不振は、苦手な右回りの有馬記念で激走した反動が尾を引いているように感じるんですよね。このクラスの馬に対して、本命対抗にしないなら、中途半端な印を打つべきではないと思っているので、現状では印を回さない方向で考えています。

──想定5番人気はヴェラアズールです。

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▲ジャパンCを制したヴェラアズール(撮影:下野雄規)


井上 芝を使ってからのパフォーマンスが素晴らしいですよね。前走時の追い切りが抜群に良くて

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