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「まだまだ辞めるわけにはいかん」2023年も勝ち星目指してケガなく“頑張るフトシ!”

  • 2023年01月10日(火) 18時01分
太論

▲新年最初の更新は今年の目標を語ります(c)netkeiba.com


有意義な年末年始を過ごし、年明けは4日から始動。昨日も夜中の2時に起きて、調教に参加していたという小牧騎手。まだレースへの騎乗がないのは寂しい限りですが、お手馬の多くが、小倉での始動に向けてスタンバイ中とのこと。また、ユーザー質問に答える形で、年末年始のエピソードや今年の目標、現在の心境などなど、年明けから濃厚な太節を聞かせてくれました。

(取材・文:不破由妃子)

ここまできたら、ケガなく楽しく一年を過ごせたらそれでいい


──明けましておめでとうございます! 年末年始はどうされていましたか?

小牧 ゆっくりしてたよ。ひとりで榊原温泉に行ったりして。

──優雅ですねぇ。羨ましい!

小牧 年末だからすごく混んでいて、食事付きでは予約できなくて。素泊まりだったから、自分で鍋の準備をして持ち込んで、ひとりでのんびり鍋を食べながら飲んでましたわ。

──大人の過ごし方だ…。

小牧 うん、いい時間やった。トロトロの温泉は相変わらず最高や。やっぱり榊原温泉はいいね。年明けは4日から調教に出て、開催中もしっかり働いてましたわ。昨日なんか、久しぶりに2時起きや。中京やから、3時から乗るんやね。2時に起きたのなんて、地方時代以来かもしれん。

──ワンダーブレット、アイアンムスメ、ジャッドノワールなどの調教をつけていましたね。

小牧 ジャッドノワールもワンダーブレットも小倉やね。だから、今週も休みかもしれんなぁ。年明けはまだ一度も競馬に乗ってないから、みんなにもう辞めるんちゃうかと思われていたりして(笑)。まぁ、来週からはボチボチ入ってくるわ。フチサンメルチャンも帰ってきてるし、ハワイアンパレスも小倉を使うし。いずれにしても、来週からやね。ボチボチいきますわ。

──年明けの開催4日間、小牧さんの名前を見つけられなかったので、ちょっと心配していました。

小牧「どうしてんのやろ」と思ってる人もいるかもしれんね。僕としても、こんなのは初めて。まぁ日曜日に加矢太が勝ってくれたからね(中山4R・障害4歳上未勝利・スマートキャノン)。よかったわ。

太論

▲加矢太騎手が8日に中山で2023年初勝利!(撮影:小金井邦祥)


──では、ユーザーからの質問を3つほど。ひとつ目は、すごくシンプルな質問です。「小牧さん、明けましておめでとうございます。2023年はどんな年にしたいですか?」。

小牧 まずはひとつ勝つことを目標に、あとはケガなく、無事に一年乗り切れたらいいなと思ってます。あとは楽しくね。暗くならないように。もうここまできたら、楽しく一年を過ごせたらそれでいいと思うわ。2歳にガンバルフトシっていう馬がいるから、まだ辞めるわけにはいかんし(笑)。

──伊藤永二郎オーナーの2歳ですね。小牧さん以外、誰も乗れない(苦笑)。

小牧 そうやねん(笑)。なんせね、伊藤さんの馬で早く1勝せんと。ひとつも勝てんままでは辞められんわ。

──続いては、「2022年の漢字は“戦”でしたが、小牧騎手の2022年を一文字で表すと、どの漢字になりますか?」。

小牧 ん〜、なんやろね。“心”かな。心技体の“心”。ここまで乗ってきたからには、技術も自分ではあると思っているし、体もケガなく無事に過ごせた。でも、乗り馬が減ったりして、心だけが寂しかった。60歳まで乗ることが目標って言ってきたけど、考えてみれば、あと4年しかないんやもんなぁ

──4年なんて、アッという間ですからね。

小牧 ホンマやで。ケガをしないこともそうやけど、あとは心を切らさないように。そういう意味では、今年の漢字も“心”やな。

──では、最後の質問です。「小牧家はお正月にお雑煮を食べますか? 食べるとしたら、何系のお雑煮ですか? ものすごくこだわりがありそうなので質問してみました」。

小牧 今年に限らず、お雑煮は食べない。今年の正月はね、初めて3日間おせちを食べたわ。

──おせちは奥様の手作り?

小牧 そうそう。なんか友達と手分けして、みんなで作ったみたい。お雑煮はほとんど食べないなぁ。子供の頃は食べたけど、騎手になってからは食べてないかもしれん。元旦は家族で朝から集まったし、大晦日も家族+服部でよう飲んだわ。

──服部寿希騎手?

小牧 うん。加矢太が誘って連れてきてね。

──小牧さん、年越しの瞬間まで、ちゃんと起きてました?

小牧 いや。寝た。

──やっぱり(苦笑)。

小牧 よう飲んだからねぇ、何時に寝たのかもわからんねん(笑)。

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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