圧倒的な支持を集めそうなガイアフォースの判断は…
中山開催が今週で終了し、来週から東京開催。ということは、JRA最初のGI、フェブラリーSまで、あと1ヶ月くらいなんだと思うと、やっぱり1月って早いですよね。今年の1回中山開催では未勝利でお世話になり、先週は菜の花賞でお世話になるなど、相性の良かった開催。馬券的に寂しい気持ちでいっぱいですが(笑)、でも今週は昨年お世話になったAJCC。冬の中山にお別れを惜しみつつ、いい結果で終わりたいですね。
【若駒S/ワンダイレクト】
デビュー前の追い切りは、1週前も最終もCWで5F65秒台をマーク。坂路でも4F52.6秒をマークしていましたから、調教内容は充実していました。それがレースでの結果にもつながったと考えてよいでしょう。
今回は中6週。それを思えば、追い切り本数は十分すぎるくらいにこなしています。ただ、坂路が中心で、CW追い切りは最終のみ。坂路でも4F54秒台の追い切りがほとんどで、時計的にはあまり負荷をかけたという印象はありません。だからというわけではないのでしょうが、最終の併せ馬では新馬相手にやや見劣る手応え。このあたりがどうかです。
併せ馬では新馬相手にやや見劣る手応えのワンダイレクト(写真奥、1月18日撮影)
【AJCC/ガイアフォース】
菊花賞は8着に終わりましたが、中山ではセントライト記念勝ち。この時の2着がアスクビクターモア、菊花賞馬ですから、前走を度外視して、ここで圧倒的な支持を集める可能性は十分にあるんだろうなと思います。
杉山晴紀厩舎の管理馬にしては珍しく、坂路オンリーで仕上げて、ここまできています。セントライト記念でもそうでした。1週前追い切りが坂路で4F52.7秒をマーク。これが当時の自己ベスト更新となりましたが、今回は1週前に4F52.4秒をマークして、またベスト更新。ということで、非常にいいパターンで仕上がっていますし、最終追い切りの時計も4F54.0秒なら順調という判断でよさそうです。
最終追い切りの時計も順調そうなガイアフォース(1月17日撮影)
【AJCC/バビット】
1年7ヵ月ぶりのオールカマーが見せ場たっぷりの4着。この時の調教パターンが週中坂路、週末CWでしたが、これは天皇賞(秋)でも、今回も変わらずの調整。ということで、長期休養の反動もなく、使うことができているといったところだと思います。
坂路での追い切りに関しては、ここ2戦が最終で4F52秒台をマーク。今回が4F52.3秒ですから、調教内容に関しては順調という評価になりますから、あとはこの馬自身が最大のパフォーマンスを発揮できるような展開になるかどうかでしょう。
調教内容に関しては順調なバビット(1月17日撮影)
【東海S/ハギノアレグリアス】
四位洋文厩舎では過去3戦ですが、長期休養明けだったアハルテケSでは併せ馬を課していましたが、その後の太秦SやみやこSでは単走の追い切りのみでした。今回は中10週、少しレース間隔があいたとはいえ、1月8日と1月12日に坂路で併せ馬を課しています。
冬場ということで負荷をかけてきたのかも知れませんが、ひょっとしたら太目が残っている、なんてこともあるのかなと思うので、そのあたりで馬体重はひとつ気になるところ。もうひとつは12日の併せ馬で追走して遅れた点。アハルテケSの時も遅れていないだけに、ここはやっぱり気になるところです。
馬体重と12日の併せ馬で遅れた点が気になるハギノアレグリアス(1月17日撮影)
【東海S/クリノドラゴン】
前走浦和記念で初重賞制覇。JBCクラシック4着から、きっちり結果を残した形で、着実に力をつけているんだろうなということは分かります。それだけに、次はJRAの重賞で、といったところでしょうし、ここで人気を集める理由もなんとなく分かります。
ただ、最終追い切りのCWでの併せ馬は正直、見映えしませんでした。6F82.0秒を見れば、十分評価できるんですが、追いつきそうな手応えから追って案外だった、これがどうも気になります。調教量自体は十分にこなしているだけに、調教全体としては評価しないといけませんが、あの動きを見てしまうと、なかなか高い評価も難しくなります。
最終追い切りの評価が難しいクリノドラゴン(1月18日撮影)
◆次走要注意
・1/15 3歳新馬【テーオーヴァイナー】(4人/1着)
個人的には1200mでは少し短いだろうと思っていただけに、勝ってもパフォーマンスとしては地味になることを推定していました。思った通りの結果だと思いますし、むしろ距離を1F延ばしていくような路線を選択すると、強さが発揮できると思います。
[メモ登録用コメント] [芝1400m]最終追い切りCWでラスト2Fが11秒台ラップなら勝ち負け
◆開催おすすめの調教適性
<小倉ダート1700m>
◎最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
◎週末追い切りが坂路、最終追い切りがCWで一杯追い
○最終追いが坂路で3F目12.5秒以下
今週末の小倉は土日ともにメインレースがダート1700m。先週の門司Sも最終追い坂路の◎該当が1着でしたから、この調教適性には少しこだわってみてください。