▲短期免許で来日していたD.イーガン騎手にインタビュー(撮影:大恵陽子)
昨年12月から約2カ月、短期免許で来日したイギリスのデヴィッド・イーガン騎手。1月にはヴェルトライゼンデで日経新春杯を制するなど19勝を挙げる活躍を見せると同時に、注目されたのが日本人騎手との交流です。昨年、初めてリーディングを獲得した川田将雅騎手とは以前から交流があり、日本競馬について細かく教えてもらったとか。
先週22日に日本での騎乗を終えて帰国する直前に、今回の来日や日本人騎手との交流、さらには大相撲観戦した時の驚きの出来事などを伺いました。
(構成:大恵陽子、取材協力:武田宗大氏)
川田騎手には日本に来てからもお世話になりました
──ヴェルトライゼンデで日経新春杯おめでとうございます。前日から外差しが目立つ馬場でしたが、2番枠からどのようなレースをイメージしていましたか?
イーガン 調教から乗せていただいて、日本で乗った馬の中でもトップクラスの馬だと確信しました。コンディションもすごくよかったので、レースでは期待していました。レース前には池江泰寿調教師ともお話をして、前日から外差しの傾向だったので直線では内ではなくて真ん中ぐらいを走りたいと思っていました。直線では馬群全体が外に行く傾向もあって、馬場の真ん中あたりを進むことができ、ヴェルトライゼンデ自身も最後までしっかりと走りきってくれました。これからGIでも活躍できる馬だと思いますし、頑張ってほしいです。
▲日経新春杯をヴェルトライゼンデで制覇(c)netkeiba.com
──イーガン騎手はワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)に続いての来日で、初の短期免許でした。日本で乗ろうと思った経緯は?
イーガン 騎手人生の中で、いつか日本で乗りたいと常に思っていました。昨年、JRAロンドン事務所の方からWASJ出場のお声をかけていただき、イギリスではシーズン真っ最中で忙しい時期ではありましたが、チャンスを逃したくないと思いWASJに参加しました。勝つことは叶わなかったですが、日本はとてもいい印象で、また日本に戻ってきたいと強く思いました。
▲昨年のWASJで初来日(撮影:高橋正和)
──団野大成騎手が2021年にイギリスへ長期遠征した際、イーガン騎手の家にホームステイするような形だったと聞きました。他にもイギリスで日本の競馬関係者との交流はありましたか?