今年も中京競馬場で行われるシルクロードS。高松宮記念の前哨戦でありながら、早くも強い4歳馬が集結しました。ハンデ戦ということもあり能力比較が非常に難しいところですが、妙味の観点からはどのような結論が出るのでしょうか? 卍氏が独自に開発した評価指標「妙味度」で占っていきましょう。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング編集K3)
見るべきは馬よりも、馬券購入者の投票傾向
編集K3(以下、K3) 先日『中央競馬 妙味度名鑑 2023』がリリースされました。今年もスピード重視で電子書籍限定です。
卍 昨年より2週間も早く完成しましたね。
K3 今年は世代交代による大きな変化があったので、早く出さなきゃと思って頑張りました。
卍 騎手はずっと妙味度を下げていたルメール騎手が本格的に狙えなくなりましたし、種牡馬はポストディープインパクトが意識されたことで変化が出ています。厩舎は第二の矢作厩舎が見えてきました。でも、その陰でずっと変わらず妙味度が高い騎手、種牡馬、厩舎も多いですからね。数字を眺めているだけでも十分面白いと思います。
K3 僕は『妙味度名鑑』を年に一度のメンテナンスだと思っています。オイル交換をサボって原付のエンジンをダメにしたばかりなので、メンテナンスの大事さを世に訴えていきたいんです。
卍 残念な例えですね(苦笑)。まぁ、今年度版も興味深いネタはたくさんあるので、このコラムで毎週紹介していきましょう。
K3 よろしくお願いします。さて、今週はシルクロードSですが、明け4歳馬が人気しそうですね。
卍 予想オッズではナムラクレア、ウインマーベル、マッドクール、トウシンマカオという順番です。ハンデ戦なので変わる可能性がありますけど、勢いがあるのは間違いなくこの4頭ですよね。
K3 妙味度ではどうなっているか早速見せてください。
卍 予想1〜5番人気の総合妙味度はこのようになっています。