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【東京新聞杯・きさらぎ賞予想】ジャスティンカフェに重賞初勝利の気配あり!

  • 2023年02月01日(水) 20時43分

今年のマイル戦線を占う各馬の調教内容は


 今朝は共同通信杯、京都記念の1週前追い切りが行われています。トレセンニュースでは、共同通信杯のファントムシーフ、京都記念のドウデュースをお伝えしましたが、どちらも今年を占う上での注目レースとなりそうです。

 そういった意味では、今年のマイル戦線を占う意味では重要な一戦となる東京新聞杯。いわゆる「粒揃い」という表現がぴったりなレースで、現時点で力が抜けている、と思える馬がいないところがミソだと思います。「いやいや、GIで好走している馬が抜けているでしょ」と思われるかもしれませんが、そんなこと、ないと思うんですよね。とにかくここで結果を出した馬がヴィクトリアMや安田記念で注目に値するはず。そんなイメージでレースも予想してみたいところです。

【東京新聞杯/ナミュール】

 もともと休み明けには抜群の実績がある馬。そういった意味ではどんな追い切り内容でも評価しないといけない馬だという印象でしたが、坂路での追い切り6本がすべて併せ馬という内容。追い切りの本数も多く、きっちり仕上げられているなあという印象です。

 それは最終追い切りの動きにも表れていて、併せ馬では3歳1勝Cよりも手応え優勢に同入。2F24.8秒、1F11.8秒は素晴らしいと思います。調教内容は気になるところもありませんが、個人的にはここ3戦がすべて2000m以上の距離だったという点がどうかと思っています。ゲートさえ出れば、マイルでも前に行けるのかもしれませんが、あまり過信はできないという判断です。

【東京新聞杯/ジャスティンカフェ】

 前走マイルCSは6着に終わりましたが、もう少しいろんなことがこの馬に向けば、勝ち負けもできたんじゃないかと思えるレース内容。まだ重賞を勝つことはできていませんが、きっと遠くないところで重賞は勝つんだろうなというポテンシャルの持ち主であることは間違いありません。

 そのあたりは追い切りの動きを見ても感じるところで、3歳未勝利を追走したCWでの最終追い切りもまさにそれ。追いかけた距離自体は大きくありませんが、追いつかないように手綱を引っ張りながらの追走で、最後の直線、手綱を譲ったところでスーッと反応するあたりがさすがです。道中はきれいな加速ラップにはなりませんでしたが、最後の直線は11.9秒から11.5秒。いい動きだったと思います。

調教Gメン研究所

最後の直線でいい動きを見せたジャスティンカフェ(2月1日撮影)


【東京新聞杯/ピンハイ】

 CWでも坂路でも速い時計は出さない。これは3歳時から続いてきたパターン。ただ、休み明けでは追い切り本数が6本というパターンで好走を続けてきましたから、これは重要なのかなという感じ。そこに関しても今回は早い段階から追い切りを開始して、本数をクリアしています。

 前記したように、追い切りの時計は遅いものばかりですが、最終追い切りに関しても4F58.0秒。数字だけを見ると、すごく遅いわけですが、動きに関してはまっすぐと駆け上がってきて、素晴らしい走り。前走も同じような最終追いで凡走でしたが、今回は距離マイルであらためて、です。

調教Gメン研究所

追い切りの動きは素晴らしかったピンハイ(1月24日撮影)


【きさらぎ賞/フリームファクシ】

 前走はCWでの追い切りでラスト1Fが10.6秒という、とんでもなく速いラップを刻んでいましたが、その最終追い切りでは栗坂4F51.9秒と速い時計。とにかくいろんなことに対してポテンシャルの高い馬なんだなあと感じさせてくれます。

 最終追い切りはCWでリューベックと併せ馬。前半が非常に遅く、これは意図されたものだったようですが、そういった意味では折り合いを欠くようなところがなかったことを評価すべきなのでしょう。最後の直線が12.6秒から11.4秒に1秒以上加速するラップを踏んだのは凄いことですが、相手のリューベックの手応えも抜群で、そういった意味で主観的な評価はちょっと冷静な判断になります。

調教Gメン研究所

折り合いを欠くことなく加速ラップを踏んだフリームファクシ(写真右、2月1日撮影)


【きさらぎ賞/オープンファイア】

 前走アイビーSは3着でしたが、個人的には負けて欲しくなかった一戦。ただ、調教内容から冷静に判断すると、トラック単一調教だったので、併用でない分の調教適性の低さが仇になる可能性はあるかもと思っていました。

 そういった意味では、今回は1月9日に坂路で4F56.7秒をマークしていて、これだけでも良い追い切り内容だと思いました。終いだけではありますが、もう1本、坂路での追い切りがありますし、今回は前走よりも中身として評価できる内容。最終追い切りのCWでの併せ馬も決して悪くありません。

調教Gメン研究所

前走より評価できる中身のオープンファイア(1月25日撮影)


◆次走要注意

・1/28 3歳未勝利【ケイアイクビラ】(2人/9着)

 出遅れたのならともかく、普通のスタートだったのに、前半で後ろまで下げて、最後は大外へ持ち出す競馬。さすがにロスが大きすぎるレースになったと思います。まあ、これも良い経験と思うしかなく、スピードは間違いなく芝でも通用することが分かりました。

[メモ登録用コメント] [短距離]最終追い切りが坂路で4F目最速ラップなら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<東京芝1600m>
◎最終追い切りが坂路馬場で4F53.0秒以下
◎追い切り本数が標準以上で併用系統の調教タイプ
○最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ

 昨年の東京新聞杯は◎◎○に該当した単勝8番人気を本命にして4着。1着から3着は併用の◎だったり、4Fの◎だったりしたので、調教適性通りの結果ではありました。先週の節分Sでは併用の◎が3着以内を独占。うち1着が乗込でしたから、追い切り本数も考慮してもよいかもしれません。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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