【東京新聞杯予想】歴史的名馬が名を連ねる伝統の一戦
主軸となるのは過去好走歴の多い4歳馬か
今年73回に達する伝統の一戦。ハクチカラ、タケシバオー、アカネテンリュウ…など、歴史的名馬が勝ち馬に並ぶ。第1回1951年の勝ち馬は、のちに大種牡馬となる5歳牡馬トサミドリ(父プリメロ)であり、二冠制覇を中心に21勝目だった。だが、負担重量はもっとも軽い53キロと記録されている。別定の仕組みが違ったのだろう。
現代の東京新聞杯は過去10年、4歳馬が5頭出走したことが4回ある。その4回、すべてベテランを押しのけて出走できた4歳馬が勝っている(2着馬も3頭)。
今年は4歳馬が近年では例のない6頭も出走する。それもGIで連対実績のあるナミュール、マテンロウオリオンを含めてである。パターン通りなら4歳が主軸だ。
しかし、まだ年度(年齢)が変わったばかり。上昇の魅力が大きい4歳馬と大差ない若い5歳馬もいる。中でもジャスティンカフェ(父エピファネイア)は成長を促しつつ大事に出走する厩舎なので、5歳でも12戦【4-4-1-3】。まだ十分に若い。
全4勝が1600mであり、4走前の湘南S(3勝クラス)を1分32秒3で圧勝したレースを中心に、1分32秒台が3回もある。
2走前のGII毎日王冠1800mは、サリオスのコースレコード1分44秒1と0秒1差の2着だが、あのとき追い込んで先頭に並んだ残り200m通過も自身は1分32秒3だった。東京コースこそベストのマイラータイプとしていい。
前回のマイルチャンピオンSはスタートで挟まれて下がり、最後の直線は前が詰まってブレーキ。二度のロスがあった。能力を出し切っての0秒4差ではない。
近年の4歳馬攻勢は知れ渡り、4歳馬軽視は絶対にできないが、みんな上位人気。
怖いのは人気落ちの6歳馬。エアロロノアは昨年の安田記念0秒2差など、目下4戦連続してマイルを1分32秒台で乗り切っている。サクラトゥジュールは田辺騎手で脚質転換に成功した。馬場差があるとはいえ、3歳時に東京で1600m1分31秒7がある。