過去10年だと前走新馬組の半分が馬券に絡んでいる
世代限定重賞が始まる2歳夏は、当然のことながらキャリアの浅い馬どうしの戦いになる。新馬戦を勝ったばかりの馬が多く出走するし、その中から好走馬も出る。ただ2歳戦が進むにつれてキャリアを重ねた馬、先にオープンへ上がった馬が強くなり、新馬を勝ちたての馬が通用しづらくなる。3歳重賞についても基本的な構図は同様だろう。
ただ、共同通信杯は前走新馬組が最近よく走っているレースで、過去10年だと[2-2-2-6]。半分が馬券に絡んでいる。
2000年代には該当する馬(新馬から直接共同通信杯に来る馬)自体があまり多くはなく、上位人気になる馬も少なかったし好走馬は全くと言ってよいほどいなかった。
一部の読者は既にお察しの通り、リアルスティールから傾向が変わって前述のような傾向になったのは、レース数を使わない手法が浸透したことがある。過去10年の前走新馬組12頭のうちノーザンファーム生産馬が8頭、馬券に絡んだ6頭はすべてノーザンファーム生産馬だ。
さらに見ると、馬券に絡んだ6頭のうち5頭は中10週以上のレース間隔で共同通信杯に出走している。新馬を勝った、数週間後に共同通信杯があった、ということではなく、間隔をあけて共同通信杯からとプランした馬たちなわけである。
今年登録している前走新馬組は2頭。ノーザンファーム産のタスティエーラと、ノーザンファームがセレクションセールで購買したタッチウッドで、レース間隔は10週と11週。最近の流れからもこの2頭は重視したいところだ。