前走4着以下の馬に注目
フェブラリーSに向かうレースにはいくつかの選択肢があるが、いちばん多いのは根岸S→フェブラリーSである。10年間でのべ57頭になるが、フェブラリーSで馬券に絡んだのは根岸Sで連対してきた馬だけ。根岸S3着以下からフェブラリーSに出走した馬は[0-0-0-42]と極端なことになっている。
もちろん10年よりさらに前には根岸S3着以下からフェブラリーSで馬券になった例はあるし、今後もどこかで好走するケースはあるだろう。それでも、根岸S→フェブラリーSが「好走してこないと苦しいローテ」であることは間違いない。
では、「前走で負けてきてもなんとかなるかもしれない」というローテはどのようなものなのだろうか。
「前走で馬券に絡まなかったのにフェブラリーSでは絡んだ」ということで前走4着以下の馬のみを対象にしてフェブラリーSでの着度数を記すと、過去10年では以下のようになる。
※4着以下馬からフェブラリーS3着以内馬を出したレースのみが対象
フェアウェルS9着からフェブラリーSを勝ったコパノリッキーや武蔵野S5着からフェブラリーS3着したサンライズノヴァもいるが、それよりなによりチャンピオンズC組が該当6例で目立つ。ただ今年は前走チャンピオンズCという登録馬自体がいないから、前走好走馬のみを検討の対象にすればいい、という理屈も成り立つ。
一方で、チャンピオンズC4着以下馬の復活が格によるものだとしたら、東京大賞典組や川崎記念組もそれなりに意識したほうがよいのかもしれない。ちなみに、チャンピオンズC4着以下からフェブラリーSで馬券に絡んだ6頭は、それ以前にGI・JpnI勝ちがあるか、前々走では馬券に絡んでいた。東京大賞典組・川崎記念組の計3頭も同様である。
今年は東京大賞典組だとショウナンナデシコがあてはまる。中距離GI・JpnIだけでなく短距離の大レースも含めるとソリストサンダー、レッドルゼルがあてはまる。本命にするのはちょっと怖いが、ヒモで重視する馬をこの中から選んでみてもよいかなと考えている。