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【フェブラリーS・京都牝馬S・ダイヤモンドS・小倉大賞典予想】舞台もぴったりなメイショウハリオは力強い追い切り!

  • 2023年02月15日(水) 18時00分

またも雪が積もった栗東トレセン 各馬への影響は


 2月14日。バレンタインデーということで、世間は盛り上がっていたと思いますが、もうこの歳になると平穏な気持ちで過ごすことができます(笑)。夜には雪が降ってきて「洒落た演出だなあ」なんて思っていましたが、朝、トレセンに行こうと玄関をあけたら、えらい積もっているではありませんか。

 またCコースが閉鎖だったらどうしようと不安な気持ちで自転車で入構すると、ランプが点灯していたので、ほっとひと安心。ただ、Bコース、Dコースは閉鎖となっていました。まだ、15日の自動計測タイムをすべて確認したわけではありませんが、CWも雪の影響を受けて、走りにくそうな馬場状態でした。

【ダイヤモンドS/ミクソロジー】

 netkeiba.comの予想オッズは1番人気。1年前はまだ未勝利を走っていた馬が昨年秋から3連勝で人気を背負うわけですから、これが勢いということなんでしょう。前走から中5週になりますが、中間の調教量としては十分といった感じ。このあたりはさすが辻野泰之厩舎といった感じがします。

 ただ、気になるのは1週前追い切り。最内にいるロータスランドの手応えを見ながらという動きだったとは思いますが、徐々に差を詰めてはいましたが、真ん中にいたマキシの方が手応え楽な感じ。時計的には全く問題ないと思いますが、これがどうかなという、個人的な評価として引っかかる部分にはなっています。

調教Gメン研究所

個人的な評価として引っかかる部分があるミクソロジー(2月14日撮影)


【京都牝馬S/ウォーターナビレラ】

 netkeiba.comの予想オッズは1番人気。桜花賞2着以後、3戦続けて二桁着順なのに、こんなに人気するんですね。これは距離が短縮するからなんでしょうか。レース間隔もあくので、惨敗からきっちりリフレッシュした状態で出走することにはなるでしょうね。

 今回の調教内容は坂路オンリー。これはデビュー以来初めて。1週前追い切りでは坂路4F52.1秒をマークして、自己ベストを更新。マイル以下の距離に活躍の場を絞っていくという意思表明のようにも思えますし、今回の調教内容でどんなレースを見せるか。今後を見据える上でも注目でしょう。

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坂路にて自己ベスト更新したウォーターナビレラ(2月14日撮影)


【小倉大賞典/ヒンドゥタイムズ】

 休み明けの小倉記念で2着。その後は少しずつ着順を下げる形だけに、今回のレース間隔でどこまで変化してくるんだろうという気持ちの方が強くあります。ただ、1週前追い切りではCWで3歳未勝利を追走して、楽に同入という形。前走時の1週前に比べて、動きは良くなっていると思います。

 最終追い切りは3歳未勝利を追走しましたが、楽な手応えで追いついて、最後はきっちり同入。ラスト1Fは11.4秒の伸びを見せていて、時計としてはかなり評価できる内容。調教内容としては気になるところはない、そんな感じです。

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時計としてはかなりが評価できるヒンドゥタイムズ(2月14日撮影)


【フェブラリーS/ドライスタウト】

 半年以上ぶりの霜月Sを優勝して、前走すばるSは2着。その最終追い切りは栗東坂路で4F51.5秒と速い時計をマークしていましたから、着順だけでは判断できない上昇があったかなと思っています。

 今回は前走とほぼ同じ間隔。1週前追い切りがCWで併せ馬。古馬1勝クラスを追走していましたが、あっさりと先着した動きは前走以上。ただ、最終追い切りの坂路はラップの踏み方がちぐはぐなところがあり、4F54.1秒という全体時計も気になります。

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最終追い切りの坂路は少しちぐはぐなドライスタウト(2月14日撮影)


【フェブラリーS/メイショウハリオ】

 個人的には左回りは最後の直線で手前を替えないという認識。ただ、3勝クラスを勝った時はきれいに手前を替えていたんですよね。盛岡では手前を替えていませんでしたが、東京の広い馬場なら手前を替えるイメージはあります。

 また、この中間は左回りのCWで6Fからしっかり時計を出しているので、1週前追い切りでの坂路が右手前で力強い走りを見せていました。これは前走時の最終追いにはなかったこと。最終追い切りの映像は確認していないので、これに関しては重賞捜査網で解説するとして、先週までのイメージでもこの舞台がぴったりフィットする可能性はすごく大きいと思います。

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フェブラリーSがフィットする可能性があるメイショウハリオ(2月1日撮影)


◆次走要注意

・2/12 共同通信杯【タッチウッド】(5人/2着)

 レース当日はパドックをじっくりと観ることができましたが、馬が醸し出す雰囲気なら、この馬が抜けた存在。ファントムシームもトレセンでの印象よりも随分と良く見えたので、この相手に負けたのは仕方ないところでしょう。きっと、どこかで重賞もしくはGIを勝つ器だと思います。

[メモ登録用コメント] [中距離]追い切り本数が標準以上なら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<東京ダート1600m>
◎追い切り本数が標準以上で併用系統の調教タイプ
○最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
○追い切り本数が多い坂路の調教タイプ

 昨年のフェブラリーSは1着3着が◎。先週の東京ダート1600m、2勝クラスも◎でしたから、併用有利は変わらないと思います。あとは最終追い切りが坂路有利なのかどうか、これによって、併用に該当した中でも評価が変わってきそうです。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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