【フェブラリーS予想】ストームキャットの血を持つ穴馬が2強崩しを狙う
差し脚の生きる展開なら上位食い込み十分
ドライスタウト、レモンポップの人気は当然だが、25日のサウジカップにジュンライトボルト、カフェファラオ…などのダート界のエース級が出走するため、少し物足りない印象もある。人気の2頭はともに1600mは1勝だけ。伏兵の台頭がありえる。
2005年にメイショウボーラー(母の父ストームキャット)が快勝し、2着がシーキングザダイヤ(父ストームキャット)だったのを出発に、このGIには、ピーク時には種付け料6000万とされたストームキャット(1983年USA産)の血が深く関係する。
直父系の産駒では、直仔シーキングザダイヤはこのGI【0-2-0-1】。2007年の勝ち馬サンライズバッカス(父ヘネシー、その父ストームキャット)は【1-0-0-2】。2016年の勝ち馬モーニン(父ヘニーヒューズ、その父ヘネシー)も【1-0-0-2】。2021年の3着馬ワンダーリーデル(父スタチューオブリバティ、祖父ストームキャット)は【0-0-1-2】。凡走か快走か極端だが、代を経ても影響力を失っていない。
また、2021、2022年に連勝したカフェファラオを筆頭に、ストームキャットの名が血統表の4代前までに登場する馬が、目下4連勝している。近年の日本でのサンデーサイレンスと同じで、後世への強力な血の浸透である。
今年の伏兵アドマイヤルプス、セキフウの2頭は父がヘニーヒューズなので、「ストームキャット…ヘネシー…ヘニーヒューズ」と続くストームキャット主流直父系の産駒。
ともに紛れた際の穴馬だが、アドマイヤルプスは初ブリンカーを装着する。セキフウは3歳時に東京ダート1600mに1分35秒2(良馬場)がある。ヘニーヒューズは日本での種牡馬生活は2014年から。今年はもう20歳なのに、今年を含め3年連続して全日本ダート種牡馬ランキング1位に躍進している。
うまく外枠を引き当てたセキフウは、種牡馬として成功が見えたビッグアーサー(父サクラバクシンオー)の半弟であると同時に、父がヘニーヒューズに変わり、「4×5」のクロスが生じたRaise a Native レイズアネイティヴの影響も受けることになった。
ムラな気性で、途中で闘志を失わなければ…だが、差し脚の生きる展開なら十分に争覇圏に突入の能力を秘めている。