今週の気になる馬

　先週のフェブラリーSですが、大きく3つのことを感じる一戦でした。

　まずは、坂井瑠星騎手の巧みさと、レモンポップの強さ。

　初コンビとは思えない手綱捌きで、人気を分け合ったドライスタウトに蓋をする形でレースを運ぶと共に、道中の折り合いも見事。

　そして心配された距離の不安も払拭させるゴール前の脚で、前半の流れを考えると、今回は1枚抜けていたと印象付ける内容での勝利。

　人馬共に、素晴らしいと思いました。

　2つ目は、枠の重要性。

　このコラムでも書きましたが、ドライスタウトはストライドの面やレースの組み立てという意味でも、もう少し外目の枠の方がレースはしやすかったようにも…。

　3つ目は、地方馬スピーディキック。

　体重減もなく、またパドックでも我慢しての周回。レース直前には1頭だけゼッケン下から汗が見られましたが、自分を見失わない姿に心身共に立派で魅了されました。またレースにおいても、前半のスピードに少し苦しむところがありながらも、ゴール板までのびており、しかも2度ほど行くところ行くところが壁になった中での6着。能力の高さを感じましたし、来年はもちろん、今年の交流重賞でも中心となっていく馬だと感じました。

　さぁ今週は阪神競馬場で阪急杯となりますが、中心格は2頭のように思えます。


　グレナディアガーズとアグリ。

　グレナディアガーズの前走においては勝ちに等しい内容。

　勝ち馬である岩田騎手の好騎乗ぶりと枠の差もでたように思えます。

　またこの馬にとって阪神1400mはベストの舞台ですし、放牧からの休み明けも好材料。

　追い切りでも重心の低い良い動きをしていましたし、大崩れはない気がします。

　そしてこの馬を負かせそうな存在と言えるのがアグリでしょう。

　ダイナミックなフォームで走る姿が、同厩舎馬で昨年の勝ち馬でもあるダイアトニックを思わせます。

　と同時に、テンのスピード力を考えるとクラスが上がった方が、レースがしやすそうなタイプ。魅了されます。

　あとはサトノラムセスが近3戦の1400mで距離慣れしてきた印象。

　坂路での追い切りから元気も良さそうに映りました。

　それでは皆さん、また来週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。