17年からGI昇格し今年で6年目。21年はレイパパレが逃げ切り。22年と20年と19年はポタジェとラッキーライラックとアルアインがイン好位抜け出し。18年はスワーヴリチャードが向正先頭で、17年はキタサンブラックが番手抜け出しで勝った。良でも重でも、外々を回ってまとめて差し切るのはなかなか困難なレースだ。
ラッキーライラックもアルアインもスワーヴリチャードもキタサンブラックも「父スタミナ×母スピード」「父中距離×母マイラー」で、この配合形は母のスピードで先行し父のスタミナで粘るような脚質になりやすいから、阪神内回り向きの配合形といえる。レイパパレの母シェルズレイも気性の勝ったスピード馬だった。(解説:望田潤)
アラタジュエラーやワンカラットの甥でワントゥワンのイトコ。母サンシャインは愛知杯2着。母母バルドウィナはペネロープ賞(仏G3・芝2100m)勝ち。キングカメハメハ×ハーツクライはJRA出走9頭中7頭が勝ち馬となっており成功している配合だ。遅咲きの血が開花し古馬になってオープン入りを果たしたが、ジリ脚で重賞では3着までというレースがつづく。金鯱賞は絶好のイン3をとって流れ込んだが、もう少し上がりのかかる持続戦のほうがしぶとさが活きるだろう。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
ヴェルトライゼンデワールドプレミアやワールドエースの半弟で、欧G1を3勝したマンドゥロの甥。母マンデラは独オークス(独G1・芝2200m)3着。母方にはドイツ血脈とハイペリオンのスタミナが強く、しなやかかつ重厚な体質は兄たちと似る。ジャパンCは大接戦の3着。前走日経新春杯は59キロを背負うも貫禄の差し切りで、晩成の中長距離血統がいよいよ完成を迎えた感。ドリームジャーニー産駒だから阪神内回りもいいが、