▲今週はエエヤンとのコンビでニュージーランドTへ(撮影:下野雄規)
「化け物かもしれません」というミルコ騎手の言葉通り、前走(2月26日・3歳1勝クラス)を直線ノーステッキで快勝したエエヤンと今週末行われるニュージーランドTに挑戦します。
エエヤンに初めて乗った瞬間に感じた「ナニコレ!?」という衝撃や、敵として対戦した2歳未勝利戦の振り返り、また同じ馬主さんで同じ調教師さんという縁のあるゲバラの悔しさを晴らしたいミルコ騎手の思いなどについてお話しを伺いました。
(取材・構成=森カオル)
「仲良し」伊藤大士先生とのコンビで重賞に挑戦
──今週は、エエヤンとのコンビでニュージーランドTへ。前走(2月26日・中山7R・3歳1勝クラス・芝1600m)は圧巻の勝ちっぷりでしたね。
ミルコ いい勝ち方でした。とっても強かった。
──レース後、ミルコさんが「化け物かもしれません」とコメントされていたので、お話を伺うのを楽しみにしていたんです。
ミルコ そう、化け物かと思った。レース以前に、久保田厩舎のイルーシヴパンサーの一週前追い切り(中山記念)で美浦に行ったときに、伊藤大士先生がエエヤンにも乗せてくれたの。もう乗った瞬間、「ナニコレ!?」と思って。あの馬、3歳になったばかりなのに、古馬みたいなボリュームのある体をしていて、ゆっくりとキャンターに下ろしたのに、ずっと頭を動かしたりしていて、本当にうるさくて。伊藤先生に文句言った(笑)。
──伊藤大士先生とは仲良しなんですね。
ミルコ 仲いい、仲いい(笑)。僕がほかの厩舎の追い切りで美浦に行くと、いつもひとつ乗せてくれる。だから、いつも「ありがとう」と思ってます。伊藤先生、エエヤンの調教に乗る前に「引っ掛かるよ」って教えてくれて、「とりあえず馬を見て」って言ってくれたの。でも、僕、エエヤンは知っているから…。
──グリューネグリーンで東京の2歳未勝利を勝ったとき、大逃げしたのがエエヤン(北村宏司騎手騎乗)。グリューネグリーンが1番人気、エエヤンが2番人気で、もともと警戒していたんですよね。
ミルコ そうです、そうです。あの時点でエエヤンのことはよく見ていたから、笑いながら「いやいや、見なくてもよく知ってますよ」って言ったの。でも